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民主主義の崩壊? アメリカ連邦議会の襲撃

アメリカ首都ワシントンの連邦議会議事堂に1月6日、トランプ支持者が乱入して5人が死亡した事件。この事件についてわかりやすく解説して、これからアメリカがどのように展開していくのか丁寧に説明する。

まずこの事件の発端はトランプ大統領が集会で新しい大統領を正式に決める前に支持者に向かって、「議事堂へ歩こう、連邦議会へ行こう」と集会でいったため、正式に大統領を決定する議会にトランプ支持者が襲撃して警察官が発砲するといった出来事が起こってしまった。その翌日にトランプ大統領はその支持者を批判して事実上に敗北宣言をしたが、この事件は世界に衝撃を与えることになってしまった。元アメリカ大統領のジョージ、W、ブッシュは「これは我々の民主主義国家ではない。バナナ共和国である」と非難した。この事件でどのような影響が考えられるのか。ポイントがいくつかある。

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1つ目のポイントとしてバイデン政権に影響することが考えられる。バイデン政権は大統領府と上院下院で民主党が多数を占める統一政府になったため、動きやすくなった。しかし上院では少数派(共和党、トランプ)が多数派(民主党)を妨害できるフィリバスター(合法的議事妨害)がある。この影響によって少数派となったトランプ支持者や共和党の議員が妨害する可能性がある。主にバイデン政権ではコロナ対策から始まり、増税や環境問題などの重要法案に関してはトランプ支持者の7400万票が常にいて場合によっては今回のような武力行使で抗議活動をする可能性があるため、その中でバイデン政権は政権運営をしなければならないということである。これはとても緊迫することであり、トランプ支持者の意見も聞きながら政権を動かす必要がある。

2つ目のポイントとして世界の動きである。これは主にアメリカに対抗している中国とロシアなどである。このトランプ大統領の態度、行動に反抗、抗議して共和党の主要閣僚の辞任が進み、政治的空白が生まれてしまうことである。特に安全保障の面である。アメリカは今、安全保障が危機的に脆弱になっているため、中国が尖閣諸島に侵入してきたり、ロシアがウクライナに再度圧力をかけるかもしれません。またイランや北朝鮮も核濃縮のレベルを上げてさらに挑発がエスカレートしてしまう可能性がある。

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このようにアメリカが世界にもたらす影響力は非常に多い。アメリカ国内だけでなく、世界情勢にも影響を与えるため、これからバイデン政権はこのトランプ大統領によって失われたものを取り返すとともにトランプ支持者をコントロールすることが求められている。このバイデン政権の4年間は非常に大切な時期であり、世界に与える影響は測りしれない。

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