表現と人間力 ~綾野剛さん落ちしたハナシ

NETFLIXで映画観まくる月間なので昨日はドラマ版「新聞記者」を見ました。
映画版はもちろん大好きなんですが、このドラマもすごかった・・・。
という話はまた別にするとして、
その流れで「新聞記者」のワールドプレミアイベント映像を見ていて

完全に綾野剛さんのファンになりましたよ!!

質疑応答などからうかがえる魅力あふれた人間性に惚れました・・・・。
今回は成人式をむかえられた方々向けのイベントらしく、若い皆さんからの質問に答えるという内容でした。

その中で脚本を勉強されている方への回答も素晴らしかったのですが、
その方への答えが終わり、司会の方が「ありがとうございました!頑張ってくださいね」と声をかけられた後の綾野さんの言葉がよかった!

「頑張らなくていいからね。もう頑張っているから。楽しんでください」

ふおおおおおおお~~。
もちろん「頑張ってくださいね」と言ってもらうこともその方は嬉しいと思いますし、そういう言葉をかけられる司会者の方の優しさもうかがえてそれはそれでいいのですが、「頑張ってくださいね」という言葉ってある種の挨拶的なものでもあるんですよね。
自分も何も考えずに言ってることが多いです(もちろん口先で言ってるわけではないものの)。

でも、綾野さんは質問者の彼がもうすでに頑張っていることをほんの数分の間に理解した。
つまり、質疑応答の間だけでも彼と真摯に向き合ったということだと思うのです。
そして、誰もが簡単に口にする応援の「頑張って」は時に他人事の言葉になってしまうこともあるし、すでにいっぱいいっぱいになってる方にはプレッシャーの言葉にもなってしまうこともわかっていらっしゃったのでしょうね。
そしてそして何より「楽しむこと」が一番大事であることがわかっていらっしゃった。

綾野さんの質疑応答全てが素晴らしかったのは、そうやって
質問者に対して「教えてあげる」「答えてあげる」とかではなく
本当にその時思っている事を嘘偽りなく、かっこつけるでもなく、真っ直ぐに答えられていた=相手に敬意をもって対等に向き合っていらっしゃった
ことです。

他の質問で「モチベーションを上げるにはどうしたらいいですか」というのがあって、その時の綾野さんの答えが
「最高の仲間を見つけることです。
自分を磨いてくれて自分がかなわないと思える人たちとい続けること。
自分の周りには天才が多すぎて凡人の自分が必死でそこに食らいついていくと後天的に生まれてくる発想というのを信じられるようになります。
後天性は自分が生きた証がそのまま出ると思うので、自分を磨いて律してくれる、いい仲間を見つけるのがモチベーションにつながります。
自分はそれしかない」
というものでした(微妙な言葉は違うかもしれませんが大筋はこんな感じです)。

その時、私が咄嗟に思ったのは「その最高の仲間ってどうやって見つけるのか?」でした・・・・情けないことですが・・・・。
つまりね、綾野さんはご自身が常に真摯に他人と向き合い、どんな人に対しても敬意をもって対等に嘘をつかず、決して馬鹿にせずジャッジせず、それが自分自身に対してもそうだから、
だから最高の仲間が集まってくるのではないかなぁと思ったんですよね。
そこが自分と全然ちがーう・・・・・(泣)

素敵な方だなぁ・・・としみじみ思いましたね。
魅力的な役者は人間的にも素晴らしいのだという証明です。
私もまがりなりにも表現を志す者として日々、自分を見つめなおし精査し
自分と他人に敬意を払いジャッジせず生きていきたいと思いました。
それは必ず作品にあらわれるのだから。

「新聞記者」の感想はまた別途。

「新聞記者」ワールドプレミアイベントの映像はこちら
https://youtu.be/2mK8vA5mJ6k

この時の綾野さんを見て同じように思われた記者さんがいらっしゃった(笑)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202201110001059.html

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赤裸々な告白とかではありません。

齢50を過ぎた女が自分の愚かさと間違いとまあいっかをつぶやく日記

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