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ジョジョの奇妙な武闘会・2『同人小説』

この小説はジョジョの奇妙な冒険を好きで読んでいる人向けのものです。それをご理解していただいてお楽しみください。


ジョセフ「おいおい。今の話を真面目に聞いていると、お前は俺が年を取った状態なのかぁ?」
ジョセフ老「そうだ」
ジョセフ「ううん。言われて見るとけっこうイケてるかな。ダンディだよな」
承太郎「やれやれ。確かに若い頃のじじいはこんな感じなような気がするぜ」
 そう言ってから、承太郎はおもむろに壁に近づいた。スタープラチナが背中からズキュユウゥウンと飛び出す。
承太郎「オラオラオラオラオラァ」
 スタープラチナの連打を受けても、壁は傷一つ付いていない。
承太郎「簡単には脱出できなさそうだな」
仗助「承太郎さんのスタープラチナをもってしても壊れなかったんですか?」
承太郎「そう言うお前は誰だ?」
仗助「あ、東方仗助と言います。承太郎さんにお世話になっているんで良く知ってますが、今の承太郎さんからすれば俺のこと知らないですよね。一応、ジョセフ・ジョースターの息子になります」
承太郎「じじい、お前の息子って言ってるぜ。知ってるのか?」
ジョセフ老「え? 東方って言ったか。まさか明子さんの子供?」
承太郎「やれやれ、じゃあ俺はこいつの甥っ子になるのか」
ジョセフ老「まさか明子さんが妊娠しておったなんて、まったく知らなかった。悪い事をしたなあ。謝るよ。すまん」
仗助「……」
ジョルノ「ちょっとみなさんの関係性をハッキリするために自己紹介をしませんか。ちなみに僕はジュルノ・ジョバーナと言います。ただ僕がなぜこっち側にいるのか良くわからないです。僕の父親はディオ・ブランドーなので、向こう側にいてもおかしくないと思うのですが」
ジョナサン「何? ディオの息子だって!」
ジョセフ老「ああ、それは少し複雑な事情があるんじゃよ」そう言ってジョセフ老は少しジョナサンを見た。
ジョセフ老「話していいかわからんが、実はディオの身体はジョナサン・ジョースターのモノなのだ。ディオはジョナサンの身体を乗っ取り生き延びた。その子供ということは、奇妙だが君はあそこにいるジョナサンが父親だとも言えるんじゃ」
ジョルノ「乗っ取る?」
ジョセフ老「ああ、ディオは人間ではないからな。また後でゆっくり説明するよ。それより気になっているのはそこのレディ。君は一体誰なんだ?」
ジョリーン「私は、そこにいる承太郎の娘よ」
承太郎「なに!」
ジョセフ「なんだか変な話になっているな。そこにいるのが俺のじいちゃんで、こいつが孫で、この変な頭をしたやつが俺の息子だって?」
 プッチーン
仗助「おい、今てめえ何て言った?」
 いきなり人格が変わった仗助を見てみんな唖然としていた。
仗助「いま俺の頭が変な花瓶みたいだっていったよなあ」
 仗助はジョセフの方に向かいずんずんと歩いて行く。そして、ゆらりと身体を傾かせると、ジョセフは吹っ飛ばされていた。
仗助「誰の頭が船着場のロープをくくりつけるアレみたいだってぇ」
承太郎「おい、いいに加減やめておけ」
仗助「ああん? お前も俺の頭に文句があるのか?」
承太郎「そうだと言ったら?」
 仗助の眼がきらりと光る。
仗助 「ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ」
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
 こいつなかなかのパワーだ、と承太郎は思った。
だが、しかし。
スタープラチナ・ザ・ワールド。
ドォゥゥウウン。
時を止め、承太郎は仗助の後ろに回った。
承太郎「後ろだぜ」
 そう言うと、承太郎は仗助を素手で殴った。仗助はやっと正気に戻る。ジョナサンとジョセフは何が起こっているのかまるでわからず、ただ成り行きを見ていた。

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