ジョジョの奇妙な武闘会・1『同人小説』

この小説はジョジョの奇妙な冒険を好きで読んでいる人向けのものです。それをご理解していただいてお楽しみください。


真っ白になった視界が徐々に戻ってくると、ジョセフは眼を疑った。どこだかわからないが、だだっ広い部屋に飛ばされていた。承太郎と共にディオを倒して、アメリカに帰った直後にこんな奇妙なことが起こるとは。
見てみると他にも六人、部屋にいた。承太郎もいる。そして、驚くべきことに、自分がもう一人いた。若き日のジョセフもその部屋にいたのだ。

ジョリーンは気がつくと奇妙な部屋に飛ばされていた。やけに背丈が高い男が六人部屋にいる。プッチの高速移動をどうやって切り抜ければいいか考えているところだったので、困惑した。これは新手の敵のスタンド攻撃だろうか。そして良く見てみると、父親の承太郎がいる。しかし、その承太郎はジョリーンの知る承太郎より明らかに若かった。

承太郎は呟いた。
「やれやれだぜ」
ディオのやつを倒して日本に帰ったとたんに、訳のわからない部屋に飛ばされた。まだディオの部下が残って、攻撃を仕掛けてきているのだろう。じじいもいるな。しかし、他の五人は誰なんだ。どいつが敵だ。
一人女が交じっていて、やたらとそいつの視線を感じた。

ジョナサンは、眼を疑った。ここはどこだ? エレナとの新婚旅行中にディオの部下の生き残りを追いかけていたら、いきなりこんな部屋に飛ばされた。エレナは無事だろうか? 
部屋に六人の男女がいるが、不思議なことに親近感を覚える人たちだ。なぜだろう。

ジョセフは、ここは天国だろうか? と思った。カーズが究極生命体になってしまったため、作戦を練るために一時逃げていたのだが、急にこんな部屋に飛んでしまった。俺はカーズに殺されたのか?
部屋には他に六人の男女がいたが、その一人にジョセフは注目した。エレナおばさんが持っていた写真にそっくりの人が立っている。それは自分のおじいちゃんに違いなかった。

仗助は学生服を着た承太郎を驚いてみていた。
承太郎さんだ。でも明らかに若いし、若い分少しトゲがあるように見える。声を掛けるのが少し怖いなと思っていた。

ジョルノは他の六人の男女を観察していた。手の中には矢じりがある。何か危険な状態なら、この矢を刺してゴールド・エクスペリエンス・レクイエムにならなければと思った。

みんがそれぞれの思案をしている最中、部屋に声が響きわたった。
「よく来てくれました。みなさんはジョースター家の血を受け継ぎ、巨大な敵に立ち向かった英雄です。そこで私は思いました。皆さんが戦えば誰が勝つのだろう? と。そこでみなさんに戦ってもらいたいと思います。もちろん、皆さんは親戚通しなので、さあ戦えと言っても無理でしょう。そこで優勝者の願いを一つ叶えるというプレゼントをしたいと思います。これでもまだ皆さんは戦わないと思うので、もう少し参加人数を増やしてみたいと思います」
 見ると会場にモニターが現れ、六人の人物が映し出された。カーズ、吉良、プッチ、ディアボロ、そしてディオが二人いる。
「人数の関係上、ディオは二人います。ジョナサンと戦った若かりし頃のディオと、承太郎が倒したザ・ワールドを持つディオです。あなたたちを含め、全員が一番強い状態です。カーズは究極生命体になっていますし、ディオは時を九秒止められるでしょう。説明係りとして、年を取っているジョセフも入れておきました。
では明日から戦ってもらいます。しっかりと作戦を練ってください。それでは対戦カードの発表です。
 第一試合 空条ジョリーン対ディオ・ブランドー・ザ・ワールド
 第二試合 ジョナサン・ジョースター対エンリコ・プッチ
 第三試合 ジョルノ・ジョバーナ対吉良吉影
 第四試合 東方仗助対ディオ・ブランドー
 第五試合 空条承太郎対カーズ
 第六試合 ジョセフ・ジョースター対ディアボロ
 それでは頑張ってください」

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