見出し画像

【つくること】 第3回超映画総合研究所”志田ゼミ” DAY1(2024.1.19)レポート

1月19日(金) 第3期志田ゼミ。
プレゼンターの申し込みは4名。
プラス、今回から志田さんが正式レギュラー登板となったので計5名となりました。
ギャラリー参加の方々もどんどん増えてきてスタート前から賑やかな雰囲気に。
さて、何かと話題となってきた超映画総合研究所 志田ゼミ。第3期はどんな作品がプレゼンされたのでしょうか…。


「パラサイト 半地下の家族」2019
プレゼンター 小澤由武さん

まずトップバッターは韓国映画、しかもアカデミー賞受賞をはじめ当時世界の映画祭を席巻した作品ということもあり、思わず会場からも「おお〜」とどよめきが。
追い討ちをかけるように総受賞数の報告もあり、なんと306もの賞を受賞していたと。これにはさらに会場驚愕の嵐でした。
プレゼンからは主に物語の巧妙さと、そこに描かれる格差社会について力説。そして独自に2つの注視ポイントを提示。それが何を意味するのか?
観てみたい気持ちをそそる謎のキーワードやシーンに、これから観る者にとって期待膨らむ、楽しみなポイントとなった筈。それにしてもプレゼンターの小澤さんによる、"動く"パワーポイントを駆使したアプローチは見事!思わず志田から「その技だけで観たくなるものです」と絶賛!


「ノスタルジア」 1983
プレゼンター トーヤマさん

2番手は、本編を観る前からしてこれを推薦しようと決めたという大胆不敵なプレゼンター、トーヤマさん。
ではなぜこの作品なのかと言うと、自身が好きなエレクトロニカ・バンド、world's end girlfriendのメンバーが大好きな映画だからとか。このようなリスペクトの連鎖はとても重要で、こうした感性の繋がりで作品は思いもよらず語り継がれていくのだなとまずは感じさせられました。
映画の魅力はとにかく"美しすぎる映像"であり、イタリアはトスカーナの厭世的なロケ地の素晴らしさをはじめ、構図の完璧さ、そして水を多用して輝きを表現している(それがめちゃくちゃ美しい!)などを熱弁。
映画は来週1/26から4Kリマスターもリバイバル公開されることもあり、この美しい作品を是非映画館で、付け加えました。


「直撃地獄拳 大逆転」1974
プレゼンター 野村晴一さん

実はトーヤマさんがプレゼン中にパワポ操作を先走り、本作のビジュアルを先出ししてしまって皆びっくり&大爆笑。
よりによってタルコフスキーからソニー千葉へのフライング。しかしそのノリを受けて第二期プレゼンターでも登壇された野村さんが、やはりノリノリで語りまくってくれました。昭和の底抜け邦画No.1として君臨している本作。
バカバカしいことのオンパレードだとか、到底あり得ない展開の連続だとか、所詮は年末パーティーのBGVですとか、本当に推薦する気があるのか謎のプレゼン炸裂でやはり会場は爆笑の渦に。
さらには、宍戸錠の弟を執拗に紹介したり、志穂美悦子が可愛いのにちょっとしか出ないとか、特撮で目玉も飛び出しますよ!とか、結果的に"そんなにひどいなら観てみたい..."という空気が自然に充満!かくしてプレゼンはまさに大逆転で大成功でした!


「LIFE!/ライフ」2013
プレゼンター りえぞーさん

4番手は初登板のりえぞーさん。そっくり似顔絵を配したパワポで、ご自身のプロフィールからお気に入り作品紹介に2023年個人的ベスト10と一気にプレゼン。
スピルバーグ 『太陽の帝国』からカウリスマキ『枯れ葉』まで、それらの紹介だけで既に観たくなる作品がいっぱいとなり、本格的映画大好きプレゼンターの登場だ!と場内も思わず興奮。
推薦作については、監督としてのベン・スティラーへの評価、スピーディーに変わりゆくシーン、そして息を呑むような斬新映像の数々が登場するといった魅力を語り、これは凄そうだから観なくてはと思わされるプレゼン。
さらにりえぞーさんは映画鑑賞noteも随時アップされていて、その映画愛たるやな一面も。"映画は劇場で観てこそ" という殺し文句まで飛び出し終始場内を湧かせてくれました!


「TOKYO! 」2008
プレゼンター 志田所長!

そして最後は司会進行の志田さんからの推薦作。
東京という街をテーマにしたオムニバス映画であり、海外から3人の個性派監督を招聘し、オール東京ロケで製作された話題作。
まずオムニバスという映画ジャンルはそれだけで監督同士のバトルであると。かつそれぞれが短編としてまとめなくてはならないため、長編よりも端的にまとめる構成力がより問われるわけであると。だからこの3人による、各々の"東京物語"はとにかく気合いが入っていて面白い。
なぜなら皆東京と言えば大リスペクトしている小津安二郎の「東京物語」を想起するだろうから、尚のこと取り組み方が尋常じゃないと。志田さんは翌日その「東京物語」についての講演イベントが控えているため、ちゃっかり宣伝もしつつのダブルプレゼンに!🤣

というわけでいつにも増しての大盛り上がりのプレゼン大会でした。後半には推薦作品に対しての質問や、皆さんの推し映画館は?といった話でさらに盛り上がりました。さて、この志田ゼミは推薦作を観て、それについてまた意見交換していくDAY2をもって着地となります。


DAY2は2週間後、2月2日(金)。
・なぜその作品を観たいと思ったのか?
・どうやってその作品を探して観たのか?
・観た上でどう思ったのか、どう感じたのか?
・そして、その映画から次に思いつく映画とは何か?
そんな意見交換を行い、志田さんが総括していきます。そうして今回集まった作品たちを今一度最終的にシェアしたところで、全行程終了となります。
さて、この5作品は今回たまたま集まったものなのか、
あるいは何か意味をもって揃ったものなのか?
重要な気づきは、再び集合するDAY2にあります。
このギャラリーは引き続き申し込みOK!
お楽しみに!😁