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【つくること】 第6回超創造総合研究所

3月18日(月)10:00~12:00
『超創造総合研究所(通称:超創研)』
昨年12月18日にスタートし、第2回・第3回、第4回・第5回と続いた
東京23区の図書館で活躍する司書向け企画『超創造総合研究所』ですが、
今回でひと区切りの回となります。

今回が初参加の方もいらっしゃるため、先生の自己紹介も兼ねて、超総研の目的やものづくりの意義についてのおはなしを

本日も某自治体の方々が参加してくださっているので、簡単に今回の研修『超創造総合研究所』の目的や意義について、山内先生より説明をしていただきました。
今回はこれまで参加してくれていた司書さんオールスターが勢揃い!(残念ながら都合が合わず欠席された方もいらっしゃいましたが)
これまでやり足りなかったところや、すごろくマップの完成、VIVIWARE Cellを使ったゴールづくりなど、本日はそれぞれ好きに活動してもらいます。

こちらのグループは、もう一度、3Dプリンターを使ったサイコロづくりに挑戦
こちらはすごろくマップの完成を目指します

制作に熱中している間、某自治体の方々に超研にあるデジタルファブリケーション機器についての説明を行いました。

「この場合はどうすれば良いでしょう?」
初回にちらっと説明をしただけなので、しっかり使うのはほぼ初のVIVIWARE Cell。使い方について、熱心に質問しながら進めているチームの姿も。

本日、参加が叶わなかった司書さんもいるため、少ないメンバー同士、合体したグループもありました。

どんなしかけが待ち受けているのでしょうか

最後に、今回の『超創研』で最終的に完成した3つのすごろくを紹介します。

まず1つ目は「図書館司書の人生」。

図書館司書の人生

督促電話で心が折れる。
利用者から感謝の手紙をもらう。
人間関係に悩む。

司書人生、良いときも悪い時もありますよね。すごくリアルなすごろくになりました。

お次はどうでしょう?
こちらもまた、図書館司書の人生。

ゴールは図書館長!

司書資格に合格する!
利用者にほめられる!
館長になる!

カラフルで楽しそうな人生。ハッピー多め。
1つ前の図書館司書とは真逆…。

気を取り直して、次はいかがでしょうか。

ハードな人生

鍵かけたか心配になって、スタートに戻る。
サイフを落とす。
スリにあう。
乱気流に巻き込まれる。

う~ん、みなさんストレスがすごいのかな?

お次は…
こちらは参加メンバーが1人しかおらず、完成には至らず。
「図書館へ行こう!」がスタート。

自分たちで制作したすごろくで遊んでみます。サイコロもいい感じ!
司書さんたちがデザインして作ったコマたち、全員集合!
司書さんたちがデザインしたサイコロ。数字はあえてペンで書く、というチームも

最終回ということで、最後はみんなで感想をシェアしあいました。
それぞれのグループごとに、感想を話してもらいます。

みんなで自分の手掛けたすごろくを前に、感想を述べ合います

「あっという間に時間が過ぎてしまった。出来るならもっともっと、色々遊んでみたかった」
「ゴールを見据えて作るのが、難しくもあり、楽しかった部分でもあった」
「はじめましての人たちとコミュニケーションを取りながら進めて行けたことが楽しかったし、勉強になった」

概ね「楽しかった」という感想が多い中、初めての3Dプリンター、初めてのカッティングプロッター、初めてのVIVIWARE Cell…と「初めて」づくしだった今回の研修に、基本構造を理解していなかったので、あらかじめ予習できていればもっとやれることもあったのでは、との声も。

「まずはとにかく手を動かしてみることが大事」と山内先生。
「はじめから良いものを目指し、良いものを作るというのではなく、失敗しながら何回もやってみる。それがプロトタイピングという考え方。すごろくを完成させることが目的ではなく、そこに至るまでのプロセスを大切にしてほしい」というお話に、みなさんうんうん頷いていました。

今回の超創研では、デジタルファブリケーション機器を体験してもらうという目的も多少はあるものの、技術を高めてもらうことが最終目的ではありません。

「これからの図書館」として、新しいカタチが求められることも多いいま、図書館で得た知識やノウハウを、活動・創作に直結させることが可能な「創造の場」として、これまでとはまた違った新しい取り組みにも挑戦してほしい。
そのためには、まずはそこで働く司書から、そのような「マインド」を意識した活躍をしてほしいとの願いから、このプロジェクトは始まりました。

昨年12月から4ヶ月間かけ活動してきた『超図書館創造研究所』の挑戦は、
まだまだ続きます。