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「体」と「身体」の違い。

夏バテしてないですか? おからだ労わってくださいね。

本日は

「体」と「身体」の表記の違いについてのお話です。

この2種類の表記、みなさんは使い分けていたりしますか?


●まずは「体」について。


・頭から足までをまとめていう。体躯(たいく)。
・死体。
・頭と手足を除いた胴体。


●そして「身体」について。

・からだ。体躯。
(どちらも「広辞苑 第六版」より)

ん? どっちも同じ体躯、つまり「からだ」やん。
しかし「体」に限り、頭から~ と、胴体のみ、どちらの意味も含まれますね。

しかも「死体」という意味まである。
まあ死んだら「遺体」、この世に遺された体というわけですから、いわゆる「全身」です。
※「死体」と「死骸」についてはまたの機会に。

それに比べて「身体」の意味は主にからだ。「からだ」と入力したら漢字候補にも
体、身体 の両方が出てきますしね。

ん~~…理解するにはなんかしっくりこない。


そこで歌法師、もう少し掘り下げてみました。

調べていくと「体」は体躯のみを指し、「身体」は体躯と精神面も含めての呼び方ということがわかりました。


つまり「身体」は気持ちや魂も含まれるということです。

「おからだご自愛ください」という時は「お体ご自愛ください」よりも、
「お身体ご自愛ください」という表記の方が、より相手に思いやりの気持ちが伝わると思いませんか?
死体より断然いい。

生きている人を気遣うわけですし、心とからだの両方を心配している。
なんて便利な表記なんでしょう。

1文字増えるだけでニュアンスが変わる。侮るなかれ、「身」の文字。
「身を挺して守る」は、守る相手を大切に思っている表現で、
「体を張る」は、まさに肉体を使って事に当たる表現。

日本語って本当に深いです。
以上、今回は「体」と「身体」の違いについてでした。

それではまたねー。

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