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舞台「さるすべり」のゲネにお邪魔しました。

✒️この記事は石野竜三がお届けします🤗。

 渡辺えりさんと高畑淳子さんの「さるすべり」と言う舞台のゲネに、音楽監督・コンポーザーそしてベーシストとしてご出演の川本悠自さんからお誘いをいただきまして、語り芝居プロジェクトの若い衆と行って参りました。なかなか見ごたえのある面白い舞台でしたよ🤗。

⛑️キーワードは「忘却」

 劇場に入ると舞台は雑然とした感じでむき出しになっていて、一目見て「あぁ、渡辺えりさんのホームグラウンドなんだな😄」と思えるしつらえになっておりました。物語は初っぱなから、まるでおもちゃ箱をひっくり返しては片付け、またひっくり返すような感じで、小気味よく進んで行きます。笑い所も沢山😄。

 所が途中から現実なのか芝居なのか、今なのか過去なのかが分からなくなってくる😧。その虚実渾沌とする中で常に流れているのが「忘却」と言う事。ついうっかり忘れてしまった事、歳のせいで忘れてしまった事、どうでもよくて忘れてしまった事、そして務めて忘れようとした事……。姉妹の間の時間や空間、人物さえもが入り乱れて行く中で、忘却の彼方から記憶が呼び戻された時、思いもよらない人の業があぶり出されて行く。

 おかしくて、切なくて、苦しくて、でも責める事も否定する事も出来ない。鬱陶しいのに愛おしくもある。そんな印象を受けた実に見ごたえのある人間ドラマでした。渡辺えりさんはアングラと仰っていましたが、今時のアングラはこう言う感じなのでしょうか🤔。私が若い頃に見たアングラ芝居はパワーや勢いは凄かったけどほとんど訳が分からなかったですが……ま、私が未熟で表現について行けなかっただけかも知れませんね😅。あ、お芝居とは直接関係ない話ですが、渡辺えりさんの声ってお若いですね。凄いと思いました🤗。

 「さるすべり」は2024年4月6日(土)〜15日(月)まで新宿・紀伊国屋ホールで上演されます。その後地方公演もあるそうです。夜の回がお席に余裕があるようですので、お芝居がお好きな方は是非お運びください😉。

【竜三】

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