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仕事に人をつけるか?人に仕事をつけるか?

今回は組織内における業務分担やチームで何かを進める際の役割分担に関するお話。

仕事に人をつけるか?人に仕事をつけるか?

前提条件によって変わってきそうだから、絶対的な正解がある話ではなさそうだけど、みなさんはどっち派ですか?

今のぼくは、人に仕事をつけるっていう考え方の方が好きかな。

さて、なんでこのネタかというと、以前、ある方からこの問いを投げかけられて、考え込んでしまったことをつい最近思い出したから。

以前の僕は、職場内での話の受け売り的な発想で、組織の持続可能性みたいなことを考えると、担当者が変わってもその業務が続けられるような状態にしなくちゃいけないんだろうなって思っていた。とはいえ、現実的には、今担当しているこの仕事を他の人に任せた際に、同じようにやってもらえるのかっていう部分で、それは難しいかもしれないなって感じていたりもした。
だから、それだとマズイのかな?じゃあどうすればいいのかな?って思っていた。
つまり、自分なりに考えた根拠みたいなものはなく、仕事に人をつけるのが組織としては自然だとなんとなく思い込んでおり、それと同時にどこか違和感を抱いていた。
だから、その方からの問いかけに対して、そういう感じの心情を伝えた。

そしたら、その方から、「僕もわかんないけど、多分この仕事って片岡さんじゃないと、こんな感じにできないんじゃないかな〜って思いますよ。」って言われてハッとしたのを覚えている。
自分で言うのはおこがましいけど、それだけ熱と力を入れて取り組んできた自負はあったし、だからこそやれてるって思っていたので。
だから、それ以降はあまりそっち方向(仕事に人をつける)のことを考えすぎなくてもいいかなって思えるようになった。

その後もこのことについては、ことあるごとに考えていた気がする。
そんなとき、僕が尊敬している方々が口をそろえて「仕事がうまくいくかどうかは8割がたキャスティングで決まる」って感じのことを言っていたのを聴いて、やっぱりそうなんだなって腑に落ちた。まちづくりの現場だと、そういうことはよくある。逆説的に言うと、担当者が変わった瞬間に今までうまくいっていたことが、途端にうまくいかなくなるって具合に。だから、キャスティング、人選、人事はすごく重要っていう話だった。
たしかにそうだなって思った。

さらに。
遠矢さんと二人で会いにいったクルミドコーヒーの影山さん(その時は不在でしたww)の著書「ゆっくり、いそげ」にも、人に仕事をつけたほうが、皆がイキイキ働けるって感じのことが書かれていたこともあり、やっぱりそうだよな〜っていうふうに、それまで以上に考えるようになった。
ちなみに、このタイトルの語源は、「Festina lente」というラテン語で、僕が通った高校のいわゆる校訓でしたw
僕にとってはそんなご縁もあるこの本、オススメです。


まあそんな感じです。
もちろん、スキルの幅や可能性を広げていくとかそういうことを考えると、仕事に人をつけることで、各人がその都度その仕事に必要なスキルを身につけられるっていうのもありかもしれない。逆に不正等の温床にならないようにするためにジョブローテーションを取り入れることがあるのもわかる。
ただ、それ以前の話として、組織において、各人のマインドセットさえしっかりできていれば、人に仕事をつけたからといって、各自がひたすら得意なことだけやるって感じにはならないと思う。むしろ、一人一人がのびのびとやりながら、向上心をもって自分の幅を広げるようなトライもどんどんしていくんではないかと思う。

あと、それは仕事?作業?っていう議論もあるけど、一旦それは置いておいたとして、タイトルにあげた2種類の考え方は極端にいうとこんな感じなのかも。

仕事に人をつける→人が見えない組織、仕事が中心、人を消費する組織
人に仕事をつける→人が見える組織、人が中心、人を活かす組織

ちょっと強引な分け方かもしれないけど、こんなふうに捉えられるとすれば、やはり、人に仕事をつけるっていう考え方の方が好きだな。

だからこそ、誰でもいいわけではなく、あなただからこそって頼まれるような仕事をしたいと思うし、そのために日々精進する必要があると思う。

ということで、今回もさいごまで読んでくださり、ありがとうございました!

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