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とある審査会に刀展示ケース出品決定!

ある審査会に製作した刀展示ケースを出す事になりましたので、今回はその報告です。
(どんな審査会に出したかは結果の出る12月頃に公開します)

今回出品するのは以下の刀用の展示ケース「刀箱漆」です。

刀箱 漆

細かいですが、最新デザインは上記デザインのものから少し変わっていて、刀受けの部分が透明から以下のように「黒」に変更しています。

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①どんな審査会?

グッドデザイン賞に似た審査会になります。
つまりそこで受賞出来ると展示ケースに「〇〇受賞」と貼る事が出来ます。
この審査会は、日本の優れたおもてなし心あふれる商品や、サービスを発掘し世界に広める事を目的に始まったアワードとの事です。
受賞作品を見てみると、実に色々な物がありました。
小物が大半ですが、中にはベッドなどもあるようです。


②出す事になった経緯

9/2~9/4に東京ビッグサイトで行われる上記イベントに刀展示ケースを出展します。
その出展サイトを審査会の事務局長の方が見て下さったらしく、直接お誘いのご連絡を頂いたのがきっかけです。

因みにタダというわけではなく、費用が2次選考で10万円、受賞したら20万円とトータルで30万円もかかります。
なので審査費目的で一定数声をかけている可能性もなくは無いと思います。

③なんで出す事にしたのか?

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正直言うと、万が一受賞出来たとしてもケースの製作依頼が来るとは思っていません。
刀を買う人は信頼できると判断した所から買うと思いますし、それは展示ケースについても同じだと思います。まして1台150万近くする展示ケースなら尚更です。
誰が作っているかも分からない高級品を、例えばamazonにポンと出して売れるものではないので、「〇〇受賞!」と銘打っただけで売れるものではありません。

じゃあなんで出す事にしたのかですが、少なくともこの展示ケースに飾られてた刀を見る事で、刀の美しさは審査会に来た審査員50名の目にとまると思っています。
そして審査員の中には海外の方も多くいらっしゃいます。
その方たちが「いやぁこの前日本いったらさ、刀を初めて見てさ。すっごい綺麗なのよ!」みたいな会話が口コミでも広がると嬉しく思います。


・刀を見た事ない人に刀の美しさを知ってもらえる機会は殆ど無い

刀の展示ケース作りを始めたきっかけの一つが、刀を1振でも多く次の世代に残す為に自分が出来る事は何だろう?と考えた事だったりします。

家に刀を美しく飾れる人が増えれば、それを見た人が更に刀に興味を持ち、その方達の子供世代になるともしかしたら刀が絵のように段々と身近な物になっていくかもしれません。
そうすればより多くの刀が大切にされる事に繋がるのではないか、と考えたのが始まりです。

そういう意味では、刀に興味を持ってこなかった(刀を見た事が無い)人達に刀の魅力を伝えられる機会は私にとっては意味のある事に感じました。
9/2からの展示会出展もそれが理由だったりします。


④これからの予定

1次審査は今日通過の連絡を頂いた(もともとお誘いの連絡を頂いた時点で1次審査はパスしてたらしい)ので、次は9月中旬から始まる2次審査会に現物を数日間持っていきます。
最終的な結果は2020年12月頃発表されるとの事です。


⑤受賞すると?

広報支援や販路支援などして頂けるらしいです。
例えば雑誌に特集として載ったり、デパートでの展示会に並んだり、海外での催事に出展出来たり…etc
仮に受賞出来なかった場合も、世界各国のバイヤーなどの方からその製品に関する意見を頂けるらしいです。
例えば中国とアメリカでの視点の違いなんかは個人的にも興味があります。
また、受賞の中に「金賞」と「特別賞」があるらしく、例えば金賞の場合は特別なロゴを製品に使えるらしいです。


⑤終わりに

9月はビッグサイトでの展示会、この審査会の2次審査、倶利伽羅不動寺のオリジナル展示ケース製作、その他受注分のケース製作とやる事が多すぎて死が予想されます。

ただ人生何がきっかけで将来どんな方向に繋がるのか全く分かりません。
依頼頂いたケース作りを最優先する事は勿論なのですが、合間を見てこのような種まきはしておこうと思います。

刀剣乱舞により刀が注目され、刀を買う若い方が増えました。
では30年後その人達の子供は刀に興味を持ち、刀を大切にしてくれるでしょうか?

今私が個人的に危惧してるのは刀剣乱舞ブームが終わった時に刀に興味を持つ人が一気にいなくなる事です。
特に子供が生まれると生活は一変します。
日中は子供の世話で手一杯になり、ゲームをしたり刀を見る時間など全く取れないのが実情と思います。
しかし、30年後子供が刀を身近なものとして認識するかどうかは今刀を持っている人が子供に刀をどう伝えていくか次第だと思います。

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私の意見としては刀を出来るだけ子供の見える所に飾って、小さい時から刀に慣れ親しんでもらうのが1番と思っています。
(勿論子供が怪我をしない安全な範囲で)

物心つく前から刀を見たり、刀は綺麗だよと聞かされてきた子供は大人になってから刀を怖いと思うでしょうか?


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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