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刀収納箱の製作依頼⑤ 組立&完成

前回↓

前回は刀収納箱の設計が終わり図面を描いた話まででした。

今回は描いた図面を基に制作したそれぞれの部品を組み立てていきます。
まずはスライドレールを取り付けていきます。

こんな感じになりました。

次に引き出し部材にもレールを取り付けて、先ほど本体に取り付けたレールにはめ込んでいきます。

ドアも付けると一気にそれっぽくなりました。

ドアには鍵がかかります。

収納箱の中には調湿材を後に入れますが、気密性を上げる為にドアの周囲にスポンジを貼っておきます。


引き出しの中に入れる刀受けも今回製作しました。
拵なども入れられるように設計しています。

引き出しに入れるとこんな感じになりました。
これで概ね完成です。
組立は展示ケースなどに比べるとだいぶ楽です。

尚、刀受けは置いているだけなので脱着は勿論自由にでき、幅の調整なども自由に出来ます。
下段と中段に計10振収納出来ますが、刀受けを外せばもっと入りますし、刀が少ない場合は刀受けを取り外して他の物を入れても良いかもしれません。

一番上の引き出しは鑑定書やお手入れ道具などを入れられるスペースです。
特重や重要などの指定書も広げて入れられます。

ということで試しに刀を入れてみました。
今回はお客様の要望で棚にぴったり合うように設計したので横幅が1150mmしかなく、2尺6寸などの刀ぐらいまでしか入りませんので、もし汎用で作る場合は横幅をあと200~300mm位拡げた方が良さそうです。
まぁ汎用で作る事はないと思いますが。。

刀を入れた重さで垂れたりしないか心配でしたが、問題ありませんでした。
重要の証書を入れるとこんな感じです。(特重の証書もサイズは変わりません)


あとは最下段に調湿材を収納して完成です。
こちらはまだ届いていないので届き次第入れてみようと思います。

刀展示ケースを以前お納めさせて頂いた方から、部屋に統一感を持たせる為に刀収納箱を作ってもらえないか、という依頼を年始に頂いてから約9ヵ月、ようやく形になりました…!


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それでは皆様良き刀ライフを!

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。


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