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重要刀剣でも繕われた刀は多い

重要刀剣と言うと健全で出来の良い作が指定されると思われているでしょうが、実際は健全に見えるように刃文が描かれていたり、銘を潰して無銘にされたものなどとても多いです。
上手い物になると刀剣店の方や研師の方でも見分けが難しいらしいので私も気づかないで鑑賞している物が大多数と思います。
むしろ気づかない方が幸せなのかもしれません。

勿論全てが悪い工作ばかりではなく、あっても気にならないものも多くあります。むしろ上手い工作であれば刀の美しさをより引き立たせますしそれは刀を活かす称賛されるべき素晴らしい技術です。
一方であまり上手くない中途半端な繕いであったり、なぜこんなことをしてしまったのか…という工作もあります。
後者をする位ならやらないでほしいというのが個人的意見ではありますが…

今回は手元の重要刀剣指定の太刀を見ながら隠された繕いなどについてつらつら書きます。
因みにこの太刀について私はそれ込みでもとても気に入っているので繕い自体は気にはなっていませんが、個人的には繕いなどせずそのままの姿の方が良かったとは感じます。
という事で2つ紹介します。

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