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刀装具鑑賞、撮影用に「宝飾トレイ」を買ってみた

今まで鐔や目貫などの刀装具を鑑賞する際に桐箱の上で見ることも多かったのですが、安全性や撮影用も兼ねて以下の宝飾トレイを買ってみました。

クッション性が高く、刀装具を落としても安心です。
写真では分かり難いですが、感覚的に大体2mmくらい沈む位のクッション性でしょうか。
マイクロファイバークロスのような肌触りなので、刀装具が磨れて傷つく事もなさそうです。

トレイの色はグレーにしてみました。
今まで黒背景で撮影する事が多かったのですが、金目貫などを撮影する際に金の色味が肉眼で見るのと乖離してしまう事が多かったのと、埃が目立ち加工で埃を消す作業が大変だった事が主な理由です。

例えば金無垢目貫を黒背景で撮影した場合と、グレー背景で撮影した場合は以下のようになります。

黒背景は埃も目立つので、加工で消す作業をしていましたがそれが結構手間
グレーだと埃が目立ず埃削除の加工がいらないので楽です。

遠目からだと金の色はあまり大差なく感じるかもしれませんが、刀装具は拡大鏡を通して撮影する事もあり、その際は以下の様に金の色がだいぶ変わって見えてしまうのです。

金の場合、肉眼に近い映り方をするのはグレーの方です。
よってこれはグレーのメリットである気がします。
とはいえ加工が終われば黒はやはりカッコいいのですが。。

因みにグレー背景は真鍮地の色なども鮮やかに出る傾向があります。
これは悩ましい所で、肉眼で近いのは黒背景の時です。

真鍮地の場合、グレー背景だと撮影時に色が鮮やかに出る傾向がある。
黒背景の方が、肉眼での見え方に近い。


鉄鐔は同系色でグレーの方が少し見づらく、黒背景の方が良いかもしれません。

鉄鐔は黒背景の方が見やすいかも


という事で素材により、グレーが良いか、黒が良いかというのはそれぞれ一長一短がありそうです。
因みに今回トレイのサイズは、横35cm×縦24cmというものを買ってみました。
鐔が3枚くらい並べられます。

そしてこのサイズだと、以前購入した究極に黒い布「大黒門(光陽オリエンㇳ)」のサンプル(A4サイズ)がちょうど納まるので、黒とグレー両方撮影出来て良いかなと感じた為です。
(尚、大黒門については以前ブログにまとめていますので、興味のある方はこちらをご覧ください)

「大黒門」のA4サイズのサンプル
「大黒門」を置いた状態。両端は少し足りませんが、撮影には支障ありません。


手軽に背面の色を変えられて結構便利なので、是非お試しを。
尚今回私が買ってみたトレイは以下です。

他にも「宝飾 トレイ」「ジュエリー トレイ」などで検索すると色々出てきます。値段も1000円台からありますので色々探されてみるのも良いかもしれませんね。
今回のはそれらと比べると高かったのですが、とにかくクロスの質感が良く安心を感じられるのでコストに見合った良い買い物が出来た気がします。


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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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