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献上鮫の入れ物

日本刀の柄に巻かれる鮫革(エイの革)は粒の大きさや粒の配列など、上質な物は献上鮫として献上されたようです。
どういう粒の鮫革が重宝されたかは以前以下にまとめていますので興味ある方はご覧ください。

そしてそれらを献上する際にどうやら「鮫革そのものを組紐や錦布等で美しく飾り付けた入れ物」に入れて献上するらしいのです。
考えてもみれば裸でペラペラの鮫革を、はいどうぞと献上するのはちょっとおかしいですね。
今まで気が付きませんでしたが。。
そして江戸時代にはなんと1枚1千両したものもあったようです。
(因みに初めて勉強会で拝見した時は失礼ながら肘置きに見えてしまいました…)

(画像出典:pieces on the notes
(画像出典:facebook Bahari バハリ


さてこうした献上鮫はいくら位なのか調べて見たところ、現在ヤフオクと明倫産業さんにて販売されていました。

(画像出典:ヤフオク
(画像出典:ヤフオク

墨書きでなんと書いてあるかは不明なのですが、当時のままで残ってきたのでしょうか。
この辺り専門的な知識が無いため分かりません。
親粒の周りがしっかり見えるようになっていますね。
こちらの献上鮫で現在15万円。

(画像出典:ヤフオク


明倫産業さんのサイトのものは以下で13万円とのこと。

(画像出典:明倫産業


物によりけりなのでしょうが、大体この位が1つ目安なのかもしれません。
なかなかマニアックな品ですが、気になる方は探されてみても良いかもしれません。


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それでは皆様良き刀ライフを!

よろしければ以下もご覧ください。

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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