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名刀 村雨

南総里見八犬伝の登場人物である犬塚信乃が用いる宝刀に「村雨丸」という刀が登場します。

「抜けば刀の茎から露を発生させ、寒気を呼び起こす奇瑞がある。
使い手の殺気が高ぶれば水気を増し、人を斬るときに勢いよく流れ刃の鮮血を洗いおとすありさまが、あるいは、振りかぶれば切っ先からほとばしる水のありようが、あたかも葉先を洗う村雨のごとくなので、この名がある。(wikiより一部引用)」

これは勿論架空の刀です。
ですが村雨丸は無くても「村雨」という名刀は実在します。

①村雨がこちら

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(画像転載元:https://www.pinterest.jp/pin/833447474766791596/)

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(画像転載元:https://twitter.com/tsuruginoya/status/919919373925597189)

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(画像転載元:https://twitter.com/tsuruginoya/status/919920324765917184)

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(画像転載元:https://twitter.com/tsuruginoya/status/919924636950736897



②村雨の詳細

名工、津田越前守助広の中で最高傑作とされている刀で特別重要刀剣に指定されています。青山家伝来です。
このような姿はとても珍しく、助広のこの刀以外見た事がありません。
刀身長さは2尺7寸(83cm)と長大で、助広42歳の時の作です。
(平均的な刀身長さは2尺3寸、約70㎝なので、平均より13㎝も長い事が分かります)
丸津田銘の茎には村雨と刻まれ、刀身彫刻も両面にびっしりと施されています。

五穀豊穣と雨乞いの願いを込めて作られた刀と推測され、青山家では雨乞いの時にのみ出されたとされるまさに秘刀です。
詳細は以下画像を見て下さい。

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③大刀剣市2017に出品されていた?

なんと2017年カタログの表紙を飾っていました!
当時この写真を見た時その変わり様から本気で欲しくなりました。笑
当時は太刀と刀の違いも分からないレベルで、幾らぐらいするのかとかも当然知る由もありませんでしたが。。

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因みにあの高橋英樹さんも村雨に夢中で鑑賞されていたようです。
(関係ない話ですが鑑賞しているお姿も格好良いですね)

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(画像転載元:https://samuraigallery.com/2017/11/22/lookingback_daitoukenichi2017/)


④噂では台湾のコレクターが所蔵?

値段ですが、どなたかのブログで確か6500万円くらいとかいてあった気がしますが、定かではありません。
ネット上に書いている事なので、台湾コレクターの方が本当に収蔵しているかももはや分かりませんが、海外に出た事は確かなようです。


⑤終わりに

これだけの名刀がひょこっと出てくるのも大刀剣市の面白い所です。
間違いなく美術館に展示されるレベルの名刀です。
人伝いに聞いた話では大刀剣市などのカタログ掲載品は、カタログが出た時点で開催日前に店舗へ連絡、購入する方もいるようで展示会当日は既に売れている事もあるようです。
このような名刀はまさに争奪戦になるのですね。
きっとお得意さんであれば掲載前に情報が流れる事もあるでしょうから、載る予定だったけど事前に売れて載らなかった凄い名刀も実は沢山ありそうです。

大刀剣市はじめ刀の展示即売会って何?という方は以下をご覧ください。

大刀剣市出展品の価格を勝手に予想もしています。(事実は知りません)


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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