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刀展示即売会の魔力

本日恒例となっている霜剣堂さんの即売会に行ってきました。前回は1月でしたのでもう4ヵ月経ったのか、と驚きで一杯です。
例年通り数多くの名刀があり眼福も眼福でした。

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因みにGWは刀即売会のラッシュらしく、色々な所で開催されているようです。お近くの方は是非行かれてみると素敵な出会いがあるかもしれません。


さて、日本刀の即売会に行くと魅力的な刀が沢山あるわけです。
手に取り拝見させて頂くとそれはもうその素晴らしさに眼福でずっと見ていられる。
即売会という場なので刀を独占して1時間見続けるとかは流石に出来ないのですが、出来ればずっと見ていたい。
そう思える刀に度々出会うわけです。

すると何が起こるかと言えば刀が目に焼き付く。
目に焼き付くと欲しくなる。
しかし値段という非常な部分で現実に引き戻される。
結果的に目だけが肥える。
つまり、名刀とはこういう物を指すのか!と名刀の定義なりが自分の中で徐々にアップデートされていく。

いや、そのような直ぐに手の届かない名刀を拝見させて頂けるだけでも本当に嬉しく感謝の念で一杯です。
しかし帰ってから「あれ良かったなぁ、あれも良かったなぁ」と際限のない葛藤も始まる。これは中々に辛い。
下手すると夢に出てくる。

現実的に買えるラインでそういった物が見つかるとこれほど嬉しい事は無いのだが…それもなかなか無い。
まぁ買えるラインでポンポン見つかってもそれはそれで辛いわけですが。

そして下取り出せば買えるかも…という位の良い物に出会ったとして、下取りに出す刀を選ぶのはまたかなり難を極める。
全て惚れて買った刀なので買う時よりも出す時の方が数倍辛い。
すると何も選べず新規購入という刀を増やす道を考える。
しかしそれが仮に出来たとして、刀ばかり無限に増えていっても置き場所などで困るし、1振1振にかける時間というのもまた減ってしまいそうで、それが結果的に良いのかも分からない。
だから刀の総数は変えずに何とかお気に入りの刀を選別したいわけですが…
なかなか難しい。

気に入った刀を見つけるとこんな感じで様々な葛藤があります。
なので日を分けて3回見てそれでも欲しかったら買う、それまでに売れていたら縁が無かったとして諦める、という自分ルールを課しているわけですが良いと思った物は他の皆さんも良いと思っている事も多く、直ぐに売れてしまう事も。
縁が無かったとはいえとても悔しい気持ちは残る。

しかし裏を返せばそのような色々な山を乗り越えて手元に来たのが今所有している刀達であり、その出会いや縁に感謝しなくてはならない。
まぁ直感的に今を逃すともう買えないと感じることもあり、その場合は2回目で買った物もあるのですが。
それはそれで縁だったのかもしれない。

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縁とは都合の良い言葉ですが、そんな都合の良い言葉を使わずにはいられない刀剣蒐集。
人には人の様々な縁の形があり、皆さん色々な事を乗り越えて刀を買い、それをSNSにアップしていると思うととても感慨深い。
そういえば即売会では回を重ねる毎に知り合いの方が増え、会話も弾み面白いのですが、お会いする方々は皆さん目が肥えられているようで大変そうでした。笑

そんな葛藤多き刀の即売会ではありますが、GW色々な所で開催されているようですので日本刀に興味のある方は是非行かれてみては如何でしょうか!



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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

プロフ

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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