キリシタン鐔
1549年(天文18年)フランシスコ・ザビエルが日本に上陸。
キリスト教を日本で布教して以降、多くの人が入信しました。
1612年と1613年(慶長17,18年)に江戸幕府が禁教令を出しキリスト教が禁止されるまでの間、キリスト教と共に入ってきた西欧の芸術や文化は日本の工芸品などにも影響を与えたといいます。
そしてキリスト教が禁止された後も信者は隠れてキリスト教を信仰していました。その人達を隠れキリシタンと呼びますが、そのような人々はキリスト教の十字の文様や意匠などを、一見分からないように隠して表すなどしていたようです。
そして鐔にも実はキリシタン鐔と呼ばれるものがあるそうで。
(画像出典:Pinterest)
良く見てみると外形そのものが十字になっている物や、透かしで十字が切られている物、十字の形にしても十字の横棒を上の方に持っていき如何にも十字を表しているものだと分かるものもあれば、十字の横棒をあえて真ん中に持ってくることで少し分かりづらくしているものもあります。
これは禁教される前と後で意匠が変わるようで。
禁教前は十字架が分かり易く、禁教後のキリシタン鐔は一見十字架がどこにあるか分からない意匠をしているようです。
(画像出典:Twitter @tokyohotweb)
また意匠は十字架のみではなく、ロザリオや協会、聖杯などがデザインされた鐔もあるようです。
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