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刀展示ケースの箔漆土台 (製作例紹介)

制作している刀展示ケースには箔漆の土台を付ける事が出来ますが、現状柄は15種類ほどから選ぶ事ができ、注文時に別途相談にて決めて頂いています。
とはいっても小さなサンプル板から展示イメージを想像するのはかなり難しく、私も今まで何パターンか製作してみてようやくイメージが沸く事も多かったです。
こうした完成写真はSNSに随時投稿はしていたものの、今までどこかにまとめて掲載しておらず問い合わせも多かったのでこちらに随時更新していく事にしました。
制作を検討中の方は是非参考にして頂ければ幸いです。

尚、展示ケースをお持ちの方で土台だけ製作したいという方も可能ですので、お気軽にご相談ください。
刀箱、短刀箱、卓上刀箱2.0、卓上短刀箱2.0は全て箔漆土台の後付けが可能ですので土台だけ差し替える事でイメージを変える事も出来ます。
それだけでも部屋のイメージ、刀のイメージがガラリと変わり面白いですよ。
(※刀ケース内の土台の柄を変えることで展示の印象を変える事についても特許を取得しています)


・箔漆土台 完成イメージ

①金箔
金箔を漆で閉じ込めたものです。非常に豪華な仕上がりになります。
②金箔二重
①と似ていますが、①を製作した後にその上から更に金箔を重ね漆を塗る事で2重となり奥行き感が生まれた物になります。(この写真は卓上タイプのケースで、①の写真は刀箱ですが、ライトが違うので見え方が少し異なるかもしれませんが、2重塗している以外同じものです)
③赤(表面、リバーシブル)
紅葉のような赤い色をしており、静寂感のある落ち着いた雰囲気になります。
和を貴重とした空間にも相性が良いと思います。特に暗闇で見ると非常に美しいです。
3のみリバーシブルです
③色箔(裏面、リバーシブル)
裏面はカラフルでポップな印象を与えてくれます。現代アートと合いそうな印象でしょうか。
④黒に銀箔
金箔とは対照的に銀箔は落ち着いた雰囲気がありますが、ライトの光が当たる事で煌びやかな印象を与えてくれます。しかしやり過ぎ感は出ないので少し落ち着いた雰囲気が良い方にはお勧めです。
⑤黒に青水色箔と金箔
青や緑の色箔と金箔を合わせた物になります。こちらも完成イメージがなかなか沸かずに製作してみたところ、そこまでポップな印象にはならずにアート感を出してくれる色味に感じます。
⑥水色と金箔の小箔
こちらは日本の「冬」をイメージして製作したものになります。結構刀が若く見える印象があるので、個人的なイメージですが現代刀などと特に相性が良いかもしれません。
⑦ピンク箔と金箔
ピンクの色箔と金箔で構成された土台で、少し大人しめの金に見えます。
ピンクの色味はそこまで主張しないので見た目はそのまま「金」と思って頂ければ。


・パネル単体のイメージ

パネル単体で見るとこのような感じです。

①金箔
②金箔二重
③表面(赤)
④黒に銀箔
⑤黒に青水色箔と金箔
⑥水色と金箔の小箔
⑦ピンク箔と金箔



尚、構造としてはアクリルの台座に箔を敷き、その上に漆を塗り乾燥させています。その為、土台の裏面はリバーシブルの③のものを除いて、以下の様になっています。

こちらのページは新たな柄を製作する事があれば随時更新していこうと思います。


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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