種と牙
ガラスケースの温室の中で
たくさんのちいさな命が
芽を出し始めた。
ガーデンに植え付ける花たちと
今年1年私たちが食べるための野菜たち。
体と心の栄養のために・・・
他から奪うことなく・・・
けれどもより豊かに生きるために・・・
私たちは明日のために種を撒く・・・
自らは種を撒くこともなく
その収穫を狙い
奪おうとする者たちがいる。
奪うのに用いるのは
労働による汗ではなく牙・・・
その牙は直接噛み付くのではなく
法律と言う名の衣をまとって
巧みに襲いかかるほうが多い。
昔から戦争は最大の奪う行為だった。
それは今も変わらない・・・
そのために軍事力という牙を用意する。
戦争など関係ない・・・
軍事力など関係ない・・・
憲法9条など関係ない・・・
と,多くの人は思っている。
けれども・・
どこかで・・
牙の存在を許してしまえば、
その牙はいたるところで
私たちに噛み付いて来る・・・
その証拠に
今の私たちは
もうあちこち
傷だらけではないか・・・
人よ・・・
種をまこう・・・
しかし・・
都市部に暮らす人たちよ、
あなたたちは、すでに
種を撒く人ではなく
収穫を奪おうとする
牙を持つ人であったか・・・
そうであっても・・
平和という種を撒く行為を
私は牙によって
奪われない・・
そして、なにより
種を撒くことは
奪うことより楽しい・・・のだ・・・
人よ・・
種を撒こう・・・
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