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めっけもん☆

めっけもんとは、


偶然に発見した値打ち物、運よく入手できた貴重な品物、などの意味の表現。機会のような抽象的な物事についても用いる言い方。

読み方:めっけもの・めっけもん
別表記:目っけ物、目付け物

実用日本語表現辞典 


「めっけもん」がちゃんと辞書にもあるとは知らなかった。



そんなめっけもんとは、


リサイクルショップ、ハードオフで見つけた尺八のこと。



この店にはギターとか洋楽器が沢山ありますよね。

その中に、ちっこいリコーダーとか、お土産の縦笛など5本くらいの縦笛に混ざって、この尺八がポンと置いてありました。



(二尺くらいかな…。音はよく出る。かなりの使い込み。歌口を見ると古そう。銘は無い。まさかこんなところに地無しの延べ管があるとは…。)


穴周辺の使用感がすごい。


私は、尺八の鑑定など出来ないので、これくらいの事しか分からなかった。



そして躊躇してすぐに買えずに(返品システムがあるようなのでとりあえず買っておけば良かったのですが)、2日後あたりに会う予定であった尺八研究家の神田可遊氏に意見を伺うことに。



口頭で説明すると、それは買っておいた方が良いとのお答え。


おおお、翌日猛ダッシュで、もう売れてしまったかもー!と9割諦めてハードオフに行ったら、なんとまだあった。



だいたい、運は良くない方なので、今年の運気はこれで使い果たしてしまったかもしれない。


ちょうど、 


地無しの二尺管が欲しかったのです。涙



音の出無い二尺管の話↓


後日、再び現物を尺八研究家の神田氏に見てもらったところ、「奥州系の古いもの」という鑑定を頂きました。

その時ご一緒させて頂いた、尺八演奏家の大釋真佐俊氏にも見てもらえました。

上の方に、がっつり漆が塗ってあるのは、竹と同じ色の漆は江戸時代に流行ったのもあり、もしかしたら文字をいれたりしたのを隠す為かもしれないとのこと。

とても綺麗に漆が塗ってある


なにやら物語がありそうです。

どんな人が吹いてたのかな。全く想像つきませんが…。



そんなこんなで、


よくぞ私のところにいらっしゃいました二尺管さん!ばっちり奥州系吹けます。
早速、「大和楽だいわがく」の稽古を神田可遊氏につけてもらいました。


良く鳴ります♡


ただこれだけの話ですが、嬉しくて、noteしました笑




実は…、

私は買い物の付き合いで仕方なくハードオフに行っていて、他の場所をブラブラしていたところ尺八を見つけたと教えてくれたのは同行人。誰が見つけたんだ?としばらく恩をきせられそうです。


古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。サポートしていただけたら嬉しいです🙇