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コムジョの尺八歴史探訪📖

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尺八の歴史をマニアックに探究中✐ 虚無僧の実態を探ります!
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2022年4月の記事一覧

『慶長之掟書』其の四!☆その後、書き加えられた条目を読み解く!

虚無僧が虚無僧でなり得た、家康お墨付きの掟書を探求する! 『慶長之掟書』シリーズ、其の四です! 1〜3のシリーズはこちらをご参照下さい↓ 其の一 初期の掟書を読み解きます。 其の二 『掟書』が承認(黙認)されていった経緯を探ります。 其の三 第一条だけは本物?!「虚無僧は武士なんだから同格に扱え」との掟書きは一体どんな理由で生じたのかを探ります。 この掟書のおかげで、虚無僧は治外法権的な立場を主張し続けてきたわけですが、江戸時代初期から後期までのおよそ200年の間

とりわけ憎んで厭うべし?!虚無僧ならぬ虚無族の実態が書かれた草茅危言を読む📖

18世紀末頃の普化寺や虚無僧たちの所業の実態について書かれた書物に、中井竹山(積善)著 『草茅危言』(1789年)があります。 中井竹山とは、江戸時代中期の儒学者。大坂の学問所 懐徳堂の四代目学主として全盛期を支えたそうな。 詳しくはこちらをどうぞ↓ 『草茅危言』とは、 因に、四字熟語の草茅危言の意味は、 と、言う事で、批判満載の書物なんですね。虚無僧に関してもなかなか厳しい苦言が呈されております💦 (画像はいずれも国立国会図書館所蔵) 虚無僧ノ本寺妙闇寺ハ、何ナ