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彫刻刀ケースを作る

はじめに

上の娘が小学生なんですが、授業で版画をやるらしい。
パパおすすめの彫刻刀を買ってあげたんだけど
「かわいい彫刻刀ケースがいい!」
…なんて言うもんだからパパはがんばっちゃうのです。

彫刻刀ケースが届いた!

今時の小学生って恵まれてるね…。
自分が子供のころはこんなのなかった。

…って、箱のままじゃ入らんのか~い!!
刃物をそのままでは危険すぎるのでハードケースを作ります。

設計~3Dプリント

SOLIDWORKSでサクッと設計。
外形はケースにピッタリ収まるように。
女の子らしくハートをたくさんにしました。
壁のハートや切り欠きは滑り止め、底部のハートの抜きは材料と造形時間の節約のためです。
整理整頓が苦手な娘のために刃の種類も入れてあげます。

箱が長くて入らないってことは、きっと彫刻刀自体のサイズがギリギリなので、一応モックアップ作って取り合いの確認。
壁の厚さを0.1mm単位で調整。造形ピッチが0.12mmとかなので意味はあるはず…。

表面を造形する際の速度を落として精度も最高にしてできるだけ綺麗に出力できるようにスライサーの設定も頑張ります。
PLAのSuper-Qualityを基準に設定を編集します。

Line Width:0.4mm→0.36mm
Infill Speed:50mm/s→200mm/s
Enable Ironing:False→True

造形予想時間15.5時間くらいですが、実際は10時間程度で造形完了しました。

造形完了。
わざわざピンクのPLAフィラメントも仕入れました。
積層痕も見えますが、触るとツルッツルです。
ウェルドラインだと思えば納得。

側面も思っていたよりは綺麗にできました。
少しベルトのテンションを調整した方がよさそうですね。

いざ、合体!

ピッタリ!
柄の受けもあるので多少傾けても落ちません。

刃の部分を押せば簡単に取り出せるというおまけ機能付き。

そしてケースにもピッタリ収まり…

ちゃんとしまうことができました!
めでたしめでたし!

さいごに

無ければ作る!
3Dプリンタの本領発揮事例ですね。
考えてみたら3Dプリンタで自分の使うもの以外を造形したのは初めてのような気がします。
3D-CADを使う技術があればホントに何でも作れちゃうすごい時代になったもんです。

では、またの機会に~!

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