シェア
軽井沢香澄
2020年8月23日 12:30
“混沌”と名の付くそれは好奇心に似た偶然によって我々の次元に存在を仮置きする。それは真理の一端でもあるし、我々が「恐怖」と呼ぶ暗闇から喚起する感情であったり、「狂気」と呼ぶ言語の構造的限界を超えた否応なしの表現でもある。 “混沌”は私たちの目からひた隠しにされている。この世に、空間に、次元に座しているあらゆる知覚者の視界より隔離されている。それは顔に空いた穴であり、眼球のスープであり、法則の例