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11日 東証「J―クレジット」市場開設――CO2削減量取引で脱炭素~日経新聞20231008朝刊

こんにちは。
今日の話題は排出権取引についてです。
今年の夏に台湾の取引所の話を書いたところです。その記事は以下参照。


記事要約

東京証券取引所は、CO2排出を取引するカーボン・クレジット市場を開始しました。この市場では、再生可能エネルギーの導入や森林の育成によるCO2削減を「J-クレジット」として売買できます。企業はCO2削減に取り組み、クレジットを獲得し、市場で売却することで収益を得られます。ただし、価格の担保や市場での売買量の確保が課題であり、政府は市場を活性化させるために政府所有のクレジットを放出する計画です。これにより、CO2排出を削減する企業が奨励され、脱炭素の進展が期待されます。経済産業省も自主的な排出量取引の展開を計画し、東証のカーボン・クレジット市場を活用する方針です。この動きにより、日本の脱炭素への取り組みが一段と加速する可能性があります。

あれ?もう始まるの?

夏に台湾の市場開始記事を読んだときに調べた情報では、日本は2026年に市場の稼働を目指しているとのことだった気がしますが、別の話と勘違いしたのでしょうか。もしかしたら今回は「J-クレジット」という国がCO2削減効果を認めるクレジットの市場であって、民間の認証クレジットまで含めた取引市場を2026年ということかもしれないですね。

この段階的なスタートはもちろん初めての取り組みであるため、リスクを探るうえでは重要であるものの、Jクレジットだけでは取引量が少なく、価格が乱高下するのでは?と思ったり、流動性のない中で売買に参加を渋る企業も多いのでは?と思ったり、逆に最初は政府が取引に入るので、市場原理がゆがめられて不自然な価格がついてしまうのでは?とか色々思うところはありますが、まずは第一歩。見守っていきたいと思います。

自分事として関係すること

個人は排出量取引に参加することはないでしょうが、排出権取引で儲かる会社、逆にコストが増える会社が出てくるので、排出権取引が企業の業績に影響を与えるような会社の株を持っている方々はしっかり状況を注視する必要があるでしょう。またそのコストを忌避して排出量規制を破るような企業もガバナンスが効いておらず、株価には悪影響が出ること必至です。
CO2削減については地球全体で取り組まないといけない問題であると私は認識しています。日本単体で頑張ってもタカがしれているとはいうものの、他国に働きかける前に自ら動くことは重要であると私は思います(そんな理屈の通じない国の方がCO2排出量が多いのですが、、、)。また、こういう新しい市場が出るということはそこで必ず勝者と敗者が生まれ、何なら新しいビジネスがうまれるので、マーケットでは個人投資家も利ザヤを得られる可能性があります。排出権コストを払いたくない企業が技術革新に動くかもしれない。そんな技術を持っている企業が急に勝ち組になるかもしれない。
どういった企業がこの仕組みの中で利を得るのか見極めていきたいと思います。

おわりに

儲け話の話をしてしまいましたが、夏の記事にも書いたように温暖化防ぐためにも温暖化ガスの排出を抑える仕組みは重要だと考えています。
こんな大きな話ではないですが我が家ではコンポストの購入を検討しはじめました。
より暮らしやすい地球のために、個人でできることを少しづつと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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