お勧めノート「【ひとりごと】スキだけ連打していくクソ野郎」

本文を読みもしないのにスキだけ押して立ち去る輩に対する怒りのノート。以下、抜粋。

 スキを押した時間が全部一致、ほぼ一致している。
 素晴らしい速読能力をお持ちである。
 あるいは流し読みして要点だけさらったのか。
 1つのnote記事あたりの所要時間——わずか20秒。

同じ経験をされた方、いらっしゃるのではないか。「スキ」というのは好意を表すシステムであって、好意を伝えられれば普通は嬉しいものである。だからこそ、このシステムがnoteで採用されているのだろう。しかし、その、人を嬉しい気持ちにさせるためのシステムによって不快を得るという、逆説的な真実がある。

わたし自身も上掲ノート作者と同じ経験があるが、わたしは基本的に人の行動に対して性善説的な考え方を取るのを好んでいるので、「わたしの書くものだからそれ相応のものに違いないと思われてとりあえず先に『スキ』だけ押して、あとからゆっくり読んでくれているんだろう」と考えるようにしている。しかし、普通は、スキだけ連打されたら腹が立って当たり前である。読んでほしいと思って精魂込めて記事を書いているのに、「読まなくたって、とりあえずスキつけときゃ喜ぶんだろ?」と侮辱された気分になるだろう。あまり人を馬鹿にしたものではない。「スキ」や「フォロー」ほしさに、物を書く人間ばかりではない。少なくとも、わたしは、そんなつまらんもののために、書いてはいない。

 でも、スキ連打した方の内心は、なんとなくわかる。
 フォロワーがほしい。PVを伸ばしたい。お返しで自分の記事にスキを押してほしい。相互スキってやつ。他サイトで運営している販売サイトに来てもらいたい。利益につながるし。
 理由は様々あげられるだろう。

問題は、スキのシステム上、こういうことのためにもスキを利用できてしまうというそのことだろう。システムによって許されている以上は、そのシステム利用者一人一人の自覚によってしか、健全な利用は実現しない。世の中いい人もいれば悪い人もいる、という現実が、スキのシステムの中にもちゃんと存在するということである。

#エッセイ

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