2.17
『ナハトムジーク』Mrs. GREEN APPLE
わたしはミセスが好きで、なにかと人生の転機にはミセスの曲がぶっ刺さる。
で、今回のナハトムジーク。
歌詞が透き通っているようで、流れていく水のきらめきのようで、少しだけ心に触れて、しっとりと流れ込む。
そのあまりの繊細さと、自分を愛することに対しての泥臭さと美しさに自然に涙が出て、
心を掴まれた。
わたしも音楽をやっているからこそ
美しさというものを表現するには本当に努力が必要だと思っていて、バランス感覚でもあるし、
感性でもあるし、美しいと思うものを増やしていくことでもあると思うのだけれど、
大森さんの美しさの中には、軽さと爽やかさもあって、それがまた重く重厚な歌詞に乗っていたりして
このアンバランスさが心を惹きつけるんだと思うの。
「愛されたい」は報われるかな?と
自分に問われる気がした。まさにそれを考えてた。
でも気づいた。たくさんの人が、わたしを好きでいてくれてることに。
独りよがりで、もがいているように見えて、本当に欲しいものは、実はもうあって自分が見ないようにしているだけなのかもしれないし
不安な気持ちのほとんどは、自分が他人の人生を生きようとしてしまってるからだ。わかってる。自分の中で何度も何度も繰り返し唱えた言葉。
自分の人生にこんなに自信が持てなくなってしまうのは、過去に悲しかった自分がちゃんとケア出来てないからだと何度も言われた。
その度に感情を、するめのように噛んでは味わって、
辛くても味がしなくても、噛み続けて
最後は飲み込めるようになるまで。
その作業が、歌になってると思った。
特に
『暗闇の中の光が傷跡に染みるが』ここに。
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