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3.25
雨を好きになれるのはいつだろうと考える。
子供の頃から、雨が降ると
遠足が延期になって
運動会が延期になって
そうやって、残念なことが続いてしまってるような
錯覚の一種なのかもしれないけれど
雨は嫌なものだと思い込んでいる。
独特な雨の匂いは、鼻の中をするりと通り抜ける。
降り始めの遠慮がちな雨粒。
草木を色濃くして、分厚く太陽を隠して。
わたしには好きな雨の日があった。
それは、天気雨と呼ばれる、晴れてるのに
雨が降っている時。
太陽の光にあてられてキラキラと輝きながら
落ちてくる雨と、差し込む光をにくく演出する雲。
運が良ければ虹も見える。
傘やカッパで荷物が増えるし、
なんとなく塞ぎ込んでしまいがちな雨の日も
楽しめるようになれたらいい。
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