チェックシャツを救いたい
どうやら定期的にチェックシャツ論争が巻き起こるようだ。
要旨は下記の通り、、、
・チェックシャツはダサい
・チェックシャツはオタクっぽい
・チェックシャツは婚活向きでない(!?)
何かと評判がよろしくないチェックシャツだが、僕はチェックシャツに限らずチェックのアイテムが大好物である。
今日はそんなチェックシャツを取り上げて彼らの立場を少しでも回復してあげたい。
チェックの種類と由来
チェックとは縦糸と横糸で様々な色を組み合わせて生み出されたパターン。
それぞれが様々な出自は様々だが主にイギリスが発祥というものが多い。
なので後述するが全体的に英国のファッションとの親和性や相性が良い。さらにダイレクトに英国の影響を受けた米国のファッション(アイビー、アメカジ)とも相性がいいのは言うまでもない。
リンク先では様々なチェックが登場するが、シャツに用いられる事が多いのはギンガムチェック、タータンチェック、マドラスチェック、ブロックチェックあたりだこちらは後半でおすすめのスタイリングを紹介したい。
チェックはダサイ?
ここからは何故チェックシャツがダサさを感じるアイテムなのかを考察する。理由は下記に集約されるのではないだろうか
チェックシャツは意外と相性や組み合わせに融通が利かない、
にもかかわらずマスに浸透しすぎている
・チェックシャツは意外に組み合わせに融通が利かない。
チェックはギンガムチェックのような単色の組み合わせを除きほとんどが複数の色でパターンが構成されている。よってチェックシャツは意外とパンツや靴との組み合わせに神経を使うアイテムなのだ。
柄物は合わせにくいと感じた事はないだろうか。
・マスに浸透しすぎている。
意外と組み合わせが難しいにも拘わらずユニクロ、GUなどのファストファッションで多くのチェックシャツが展開されている。ここに落とし穴があると僕は考える。
チェックは柄物なので生地のクオリティー(色柄、織り)の良しあしがストレートに値段に出るのだ。
下記はBEAMSPLUSのチェックシャツとユニクロのチェックシャツを並べた画像だ。好き嫌いの違いはあるだろうが、BEAMSPLUSのチェックシャツの方が色の濃淡で多くの色を表現している。一方でユニクロのシャツは柄が単調だ。
ちなみに下記は同じBEAMSとユニクロのオックスフォードの無地シャツを比較した。無地の方が少なくとも画像だけで判断した際に差は出にくいのではないだろうか。(ユニクロのオックスフォードボタンダウンシャツはコスパ最強の名品として名高い)
ファッション初心者の方が安価でかつ難易度が低くないチェックシャツに手を出す事によってどうしてもチープさが生まれてしまうのがチェックシャツがダサイと糾弾される現象の正体だと僕は思う。
チェックシャツを救う
ここから具体的にチェックシャツを救済する方法(大人に合う素敵なスタイリング)をお伝えしたい。
チェックシャツは難易度が低くはないが難しいわけではない。
大人の方が選ぶべきチェックシャツの選び方も提案したいので是非参考にして頂ければ幸いだ。
チェックシャツのスタイリングのポイントは下記の通りと考える。
・チェックシャツコーディネートはチェックが柄物なので他はできるだけシンプルに
・シンプルだからこそ靴が最も重要。出来る限りチェックとの相性、親和性が高い靴とリンクさせる。
わかりやすいのは英国由来のタータンチェックに合わせるなら米国のレッドウイングよりもトリッカーズといったところだ。
ちなみにチェックシャツ×スニーカーは色を拾うのが難しく難易度は少々高め。カラフルなチェックの足元が真っ白なスニーカーというのは個人的にあまり好きな組合せではない。ギンガムチェックみたいなシンプルなチェックとの相性は◎
・チェックを構成する色を拾う
チェックを柄として捉えずにどんな色で構成されているか分解してみると何色のアウターやボトムと合わせるべきか見えてくる。
ちなみに面積が小さい色をサラッと拾えると上級者の仲間入りだ。
<スタイリング例>
由来はイギリスだが、アメリカンなファッションで多様されるマドラスチェックをこれまたアメリカンの象徴たるブルージーンズとローファーでスタイリング。スエードのローファーをチョイスしたのがポイント。
チェックシャツの他は出来るだけシンプルに、への満点の回答が中村さんのこちらのスタイリング。
中村さん、実は相当チェック好きなのが漏れ伝わってくる。
5ポケットではなくデニムスラックスを使い大人っぽく上品にまとめてるのも素敵。
派手な?チェックシャツもレイヤード(重ね着)するといいアクセントになる。赤黄緑と様々な要素が入ったシャツから赤を拾い靴とリンク。
グリーンはジャケットとアウターで拾う事により黄色を際立たせた。
いかがだろう?いずれのスタイリングもシャツ以外は割とシンプルでそれほど難しくないのがお分かりいただけたのではないだろうか?
それにしてもサンプルの少なさに驚いた。どうやらチェックシャツは本当に流行ってないらしい、、、
<大人のチェックシャツの選び方>
・ファストファッションやイオンモール等の郊外型のショッピングモールで売られているチェックは前述の通りあまりおすすめできない(ギンガムチェックのような単純なチェックは除く)色づかいが単調で奥行きがないか、もしくは派手すぎて合わせづらいからだ。
・英国や米国ブランドがおすすめ
冒頭で述べたがチェックのルーツである米国や英国ブランドが作るチェックがおすすめ。
英米のブランドはオリジナルのチェックへの理解が深く再現度やアレンジが上手い。
イタリアはちょっとアレンジが効きすぎているので好みが分かれると思う。
特におすすめは
・インディヴィジュアライズドシャツ
・ギットマンヴィンテージ
・アイクベーハー
等のアメリカのシャツブランドの作るチェックは非常に良い。きっといいチェックに出会えるはず。
それでもチェックシャツが好き
今回チェックシャツの記事を書くなやあたり改めて流行ってない事がよく理解出来た。
それでもぼくはチェックシャツが好き。単品で着てもよし、重ね着してもよし。
定番を除きチェックシャツとの出会いは一期一会。買い逃したチェックが再販される可能性はゼロに近い。古着でもいいのでちょっとでも興味がある方はいろいろ「チェック」してみてはいかがだろうか?
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