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カッシー伯爵の絶チル感想 〜1巻〜

1巻から絶チルを読み返すことにしました✨


皆本とチルドレン


勝気そうな主人公の女の子(薫)が超能力によって戦車をぶっ壊す見開きから始まり、第一話タイトル「あたしたちは天使じゃない」。
その後はチルドレンの生意気描写が続くが、第1話タイトルから「反抗する子供の気持ち」を描いているのが分かる。それは大人たちが求める「純粋無垢」への反抗。

また、1話は皆本さんの強さと正しさが、強烈な光として出ていてチルドレンたちを照らすのも印象的。
「なんにでもなれるし、どこにでも行ける」というこの後何度も登場するこの名言は彼女らの心を確実に救った。
ただ、今思うと皆本さんの思想はけっこうアメリカンで、正しすぎて取りこぼしてしまうことを予感させる。


過去の自分の救済 と 未来への不安


赤ん坊を救う=過去の自分の救済
伊号の予知=未来の不安

こう考えると、すごく上手い構成。
レベル7の超能力臆せず本気で怒ってくれる大人の皆本(「あしたのチルドレン」)と、組織の長としても人間としても差別主義者に対して怒りを見せてくれる局長(「未来は踊る」)も1巻の見所。アイドルとPと社長?


読み切り版 絶対可憐チルドレン

超面白いけど、チルドレンの物語には「ノーマルの皆本が信じてくれること」が必要不可欠だから、本編ではエスパーとしての保護者は少佐に任せて分割したのは英断だと思う。

読み切りは薫より皆本が主人公っぽいけど、主人公も出来る皆本があえて保護者なのは本編に深みを与えてる。


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