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ライティングの解説をしたい。

こんばんは、かすみんです。3DCGで作品を作る時に避けて通れないのがライティングです。立体感や質感、空間の表現には適切な明るさとグラデーションが大事です。

私はプロでもなければ賞を取ったりもなく有名でもないので誰かに教えるなんて烏滸がましいとおもいますが、数年続けた結果学んだことを自分なりに噛み砕いて解説できればと思っています。

まずDAZだと実写に近いレイトレーシングによってかなり写実的な表現が可能になりますが、もちろん実際にカメラを使って撮影するのとは違います。写真より再現度は劣る部分があるのはもちろんですが、表現という部分では負けないこともあります。

あまり関係はないですが、小物を多く乱雑に並べて生活感や自然さを出すのは大変ですが、一方で大きな構造物やオブジェのような制作に時間が掛かるようなものはCGだと手軽にできます。

ライトも太陽光の再現や何個も贅沢に使ったり、光量も自由に調整できるので表現の幅はもしかしたら広いのかもしれません。複雑な表現というのは初めに語る内容ではないと思うので、基本的なライティングについて解説できればと思います。

どちらかと言えば写真やポートレートで調べたり学んだ方が多くの情報を得られると思いますが、DAZなどパソコンで使うソフト、イラストなどのアナログ的な作品でも基礎的な知識としてライティングは知っておいた方がいい事だと思います。

さて基本的なところから陰と影の違いは知っているでしょうか?

陰(Shade:シェード)は光が当たっていない暗い部分。影(Shadow:シャドウ)は光が遮られてできた暗い部分。木に夕日などが当たり、伸びていくのが影で木の光りが当たってない反対部分の暗いところが陰です。合わせて陰影といいますが、二つとも「かげ」と呼びます。

今日はこれだけを覚えていってもらえればと思います。日常にある陰と影をよく見て違いについて確かめてもらえれば理解が深まるのではないでしょうか。陰は基本的に表面につき、影は光源の位置で大きく形を変えます。

実際は反射したり透過することで複雑になっていくので、そういう要素は排除してまずは暗い部屋で1灯の光で色々と試してみると新たな発見があるかもしれません。光と被写体の距離、被写体とカメラの距離、明るさの強弱、方向や角度、これだけでもけっこう考える要素が詰まっています。

地道に研究して理解を深めることが創作に活かせる力になると思います。一発で綺麗に見せられるライティングを手にすることが早いかもしれません。しかし遠回りでも上手くいかないライティングを知ることで正解について深く知ることができるのではないでしょうか。

例えば球体に正面から光を当てると陰がなくなり、影もほとんど見えなくなります。真横から当てると半分陰ができて明暗が強くなり、影も大きくハッキリします。では斜めだとどうでしょうか、明るさを弱くしてみるとどうでしょうか。反対側からも当てて二灯にするとどうなるでしょう。

想像で補完できるくらい経験を積むと、絵を描くにしてもDAZなどのソフトでシーンを作るにしてもスムーズに調整ができると思います。

ライティングに正解はないと言われますが、表面の質感が白と黒のくっきりしたものより、球体の丸みが表現できたグラデーションがある方が立体感を感じるのではないでしょうか。真横からのライトだと丸か球か判断がつかないかもしれません。影が長いかどうかで奥行きを感じさせることができるかもしれません。

情報をどう伝えるかに関して、細かい部分で考える必要があるのです。それを理解すると製作者の意図をもっと理解することが可能になり、何を表現したかったのかを読み取ることができるようになるかもしれません。

ライティングという言葉はライトを使って光を当てる方法ような意味を想像するが、陰影についてちゃんと考えることも含まれていると思う。光は足せても影は足せられない。イラストだと適当に黒く塗ってもいいですが、光をコントロールしてそれを作ることが難しくもあり、面白くもあるんです。

なんか上手くまとまったので、この辺で終わりたいと思います。最後まで読んでくれてありがとうございます。

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