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家出計画 その6

家族会議の意味がなくなったのは
開催して2か月もしないうちだっただろうか。

「私ばっかり!」

そう母が言い出したのだ。

母は日中、毎日掃除機をかけている。
別に頼んでいるわけではないし、むしろ「無理しなくていいよ」って
声をかけていた。
夕飯の支度は平日だけお願いしている。
息子の学校ない日の昼ごはんなどは私が朝用意していく。
お洗濯は取り込みだけをお願いしていた。
買い物は週末に私がまとめて購入していた。
突然夕方に「今日飲み会だから。夕飯作れませーん」っていう
連絡がきて、息子の夕飯を作るべく仕事切り上げて帰宅すると
たくさんの食材を使って作った形跡が。
全部、飲み会に持参。少しでも私たちの夕飯分に取っておいてくれればいいのに。片づけもしないでやりっぱなしのキッチンをみて
ため息しか出なかった。(あ、もちろん食材費は家計からでているもの)

私は週に4日。正社員の仕事の後にバイトを入れた。
バイトの無い日には正社員のお仕事で残業。
睡眠時間は2時間ないし3時間という日が続いていた。
休みの日
「何時まで寝てるのよ!いいご身分だわね」
と嫌味と深いため息とともにたたき起こされる。
だから休日でも気が休まることはなかった。

そんな中、冒頭の母のセリフ。
あいた口が塞がらなかった。

「私ばっかり!すごく疲れる!」
「あんたは家のことなんにもしない!」
「おそったれて帰ってきて、私に労いの言葉もない!」

あー・・・・・・。
かなり凹みます。

なるべく声をかけていたつもりだったのですが
私の“ありがとう”は心がこもってないとのこと。

一方的に怒鳴り散らして自分のうっ憤を晴らすべく
攻撃してくる母に対して反撃する元気もなく
溜め込んでいく。
改善しよう。
もっとしつこいくらいに声をかけ労おう。
休みの日は、家のことをこれでもかというくらい
やろう。
あとはなんだろう?母が満足するようなこと・・・・
日々、母の顔色を伺う生活だ。

息子と母との間もまた険悪な状態になっていた。
反抗期に差し掛かり、私は適度な距離を保つよう
母にお願いしていた。
了承していたはずなのに口が先に動くのだろう
細かいことまで注意をする。
それを避けるため、自室にこもるようになった息子をまた
注意する。
エンドレスだ。
何度言っても、お願いしても母は私の言うことを聞いてくれず
息子を注意する。
あげく、息子にも聞こえる声で
「あんたの育て方が立派だからあんな子になったのよ!」と。
それには息子がキレて母を殴る代わりに壁に大きな穴を開けた。

全然反省しない母。反省するはずもない。
自分が正しいと思っているから、反省点はないのだ。

家族会議をしてから2か月もたたないうちに
我が家は冷戦状態になるのです。

そこからは定期的に同じことで近所に響き渡るような大声で私を責め、
息子とはほとんど会話なく
ひたすらにわが道が正しいと思う母に振り回されて
そう、5年以上。
その間、息子との喧嘩で靴も履かずに家を飛び出したり
息子の文句や私への不満を長々仕事中の私にラインしてきたり
休日に作る私の夕飯に手もつけず「なにこれ?ったく、食えたもんじゃない」と毒を吐く。(普通に料理は得意なのですけどね)
何をしても、気に入らないのでしょう。
母に限界が来たのかもしれません。
人と合わせる
ということが大の苦手な母にとって
私たちとの生活は 苦 でしかない。

定期的にある母の大噴火が始まった。
あー、また言ってる。
最初はそうだった。
でも今回はひどい。
息子をいつも以上に攻め、外孫と比べ
「可愛くない!」と言い放ち
「あんたたちといると息が詰まる。一人で暮らしたい」
「早く死にたいよ。」
という母に
私がキレた。

もう、うんざりだ。家をでよう。




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