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そこはかつて海だったのか?

愛宕神社 蛇

福岡市西区の愛宕山の頂上にある鷲尾愛宕神社には、いくつかの参道がある。

標高68メートルの愛宕山は、歩いて登ると少しきつく、途中までは車で行くこともできる。

明治通りから一本中に入った、旧唐津街道に面した、愛宕神社の南西から階段を上る参道入口に、蛇岩という岩がある。

見るからに波の侵食を受けたような岩だ。
小戸公園で見たような海食か?

ただ、この場所は愛宕山の南西。
愛宕山の北側は埋め立て地で、かつての海岸線が愛宕山北側にあったとしても、南西のこの場所に海が入り込んでいたのだろうか?


東側を流れる室見川の河口辺りには、かつては海が入り込んでいたようだが、蛇岩の位置まで波の侵食を受けただろうか?

ちょっと謎だ。

手がかりを求めてネットで検索していると、調べてみるもので、なにやら「タフォニ」という風化作用らしいとの情報を見つけた。

タフォニとは、岩盤の表面に開いた円や楕円の穴のことで、塩類による岩盤表面の破壊らしく、海水の飛沫を受けやすい海岸の岩盤に見られるらしい。

と、書いてもあまりよくわかってないが、この蛇岩は波が削ったものではなく、海水の飛沫で起こった岩盤表面の破壊の痕跡らしい。

同じ様に見えるが、でき方は違うものなのだ。
そして波が寄せる場所でなくとも、海水が近くまで来ていれば起こり得る現象ということだ。

疑問を持つと、答えへの道は開かれるものだな、ということがわかったのが、今回の収穫。

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