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副業魔法使い

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【歌詞考察】「転がる岩、君に朝が降る」の歌詞考察を本気でしてみたら救いが無かった【アジカン】

アジカンはファンも多いし歴史の長いバンドだけど、調べてみると案外ピンとくる解釈・考察が無い場合もあるんですね。 これまで「歌詞考察なんて不粋だ…」とか思ってたけど、初めてちゃんと書いたものを公開してみようと思いました。 気合い入れすぎて6,000字越えてしまった。 (歌詞考察初めてなので「~と感じた」「~と思う」なんて曖昧な発言が多々あります。ご容赦を。) 当然100%個人の解釈なので正解ではないです。 「僕はこういう曲に聴こえた」って内容の記事です。 何卒。 主題【

    • 横断歩道の記憶

      横断歩道は人間心理が浮き彫りになる。 誰も見ていなければ赤信号でも渡ってしまったり、他の人間が渡っている場合も同様。後ろ髪を引かれるからと白線を踏まないように少しずれたところを渡り罪悪感を僅かでも減らそうとする利己的なところからも人間の浅ましさが伺える。 地域差もある。 都会は歩行弱者の方が圧倒的に優位なようで、東京は歩行者用の信号が赤に変わってもトロトロとペースを変えずに歩き切る。 対して田舎は危険だ。ヤンキー、煽り運転、飲酒運転。自分の身は自分で守らなければならない。ち

      • 星の王子さまになりたくて

        久しぶりに筆を取った。 意図を持ってしばらくの間noteから離れていた。 noteに限らず思考を深掘りしていく行為そのものから距離を置きたかった。 深掘りをすれば大抵の思考は整理されてしまう。 「なんでつらいんだろう」「こんな楽しいことがあった」 それらをそれらの感情のまま残したかった。 言語化してしまうことを拒んだ。 昔サン・テグジュペリの『星の王子さま』を読んだことがある。 作中では「大人達はこのシルエットを帽子だと言う。象を飲み込んだ大蛇かもしれないじゃないか」と

        • こどもの日、食べられなかった柏餅

          5月5日、こどもの日。 「仏壇に柏餅あるよ」 そう親から言われて気づいた。 今年のGWはいつまでだとか、病院や美容院の予約をいつにしようだとか、来月の予定だとかを考えていたら五月人形のことすらすっかり忘れていた。 べつにここ何年もやっていないが、忘れていたのと覚えていてやらない選択をしたのとではいくらか意味も違う。 柏餅は好きだ。 つぶあんもこしあんもよもぎも桜餅も。 (桜餅は関係ないのかな) 『こどもの日の内に食べるか』 正月やクリスマスといった行事に意味を求めて

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        【歌詞考察】「転がる岩、君に朝が降る」の歌詞考察を本気でしてみたら救いが無かった【アジカン】

          回帰

          起き抜けから不思議な感覚があった。 熱を出す前の予兆の様な何とも言えない浮遊感が。 何かが変わりそうな気配に根拠も無く浮き足立つ。 懐かしい雨の匂いがした。 春を差し置いて、気の早い夏の気配を感じた。 睡眠薬を飲み煙草に火を点ける。 次第に堕ちていく微睡みの中音楽に想いを馳せた。 古い曲を聴いた。 あの頃は響かなかった曲があの頃の様に胸を躍らせた。 「ああ、こっちだったか」 二者択一に見えても、三叉路、五叉路なんてことがままある。 別の道の行く先に目を細めると、

          理不尽な夜明け

          おはようございます。 2023年2月10日7:00をお知らせします。 とはいえ僕の起床時刻は0時を迎えるちょっと前。 昼夜逆転したれっきとした社会不適合者であります。 はっきりと陽も昇り切っていない内から鬱々と憂鬱に苛まれている。 理由は単純、「金がないから」。 当たり前だけど仕事をしてなけりゃお金は減る一方。 5歳児にこんな話をしても「なんで働かないの?」と言われることでしょう。死。 数ヶ月前に仕事を辞めてから鬱が加速し現在ド田舎の実家で引きこもりみたいな生活を送っ

          理不尽な夜明け

          意識的な記憶の消去でストレス対策を。

          あなたはハリーポッターを観たことがあるだろうか。 ジブリよりは少ないかもしれないが、エヴァ全作通して観た人よりは多いかもしれない。 何作目だったか忘れてしまったが、ダンブルドア校長が記憶を取り出すシーンがある。 ここで行っているのは『記憶を抜き出して水盆に移し替えることで記憶を長期保存可能&魔法で記憶を読み取られるのを防ぐ』というもの。 そのシステムを応用して僕は少し違った使い方をしている。 もちろん僕は魔法が使えるわけではない。 けれどこのシーンを応用する。 1

          意識的な記憶の消去でストレス対策を。

          アイデアの湧く場所「三上」と「三下」

          三上(さんじょう)という言葉がある。 「アイデアの湧く3つの場所」を指している。 これを唱えたのは欧陽脩(オウヨウシュウ)さんという中国の昔の文学者/政治家らしい。 1007~1072年の人ということで随分と古い言葉である。 (この時代にしては結構長生きで驚き) (あと伝えたいことをわかりやすく3つにまとめている点から圧倒的有能さが伺えてしまう) さて、この話の面白いところは「アイデアの思いつく場所は現代でも大差ない」という点だ。 例えば”馬上”は現代なら車が当てはま

          アイデアの湧く場所「三上」と「三下」

          エッセイ:ウサギとカメと向精神薬

          『ウサギとカメ』 日本昔ばなしかと思っていたが、調べてみるとイソップ寓話らしい。 説明するまでもないだろうけど「余裕ぶってサボっているとマジメなカメに抜かされちゃうよ」とか「マジメに頑張っていればウサギにも勝てるよ」とかそういう類の教え。 しかし、はたしてそうかな、と斜に構えてしまう。 この競争社会の現代に見渡すと、頑張っていない人を見つける方が難しい。 どちらかと言えば「頑張れなくなった人」の方が多い気もする。 (田舎の高齢者などに目を向けると「今まで通り生きて

          エッセイ:ウサギとカメと向精神薬

          誤解の呪い

          誤解。 裏目。 齟齬。 藪蛇。 人生で何度繰り返してきただろう。 幼い頃から数え切れないほどしてきた失敗。 小学生の頃なんかはイジメてもイジメられてもいない側なのに、余計なお節介からイジメられている子を傷つけてしまった過去がある。 なんなら僕自身のトラウマになっている。 彼はその後イジメていた側の子とも仲良くなった。 あの頃なんかなかったみたいに。 小学生のイジメなんてそんなものらしい。 ただ僕だけは彼に嫌われたまま。 大人になった今も嫌われているらしい。 誤解なん

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          習慣化は「赤ちゃんレベル」で

          突然ですが、あなたの特技はなんですか? ・これは誰にも負けない! ・これはなんかめっちゃできる ・これのオタクです みたいなやつ。 さあ考えて。 レッツ!シンキングターイム! ・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ タイムアーップ!! さぁて、いくつ思いついたかな?? たくさん思いついた君も、 何も思いつかなかった君も、 それらはすべて忘れてください(ゴメン) 今回の記事の真のテーマは、 「できること以外みんなアカチャンなんだから」 ベイビーステップと

          習慣化は「赤ちゃんレベル」で

          エッセイ:秘書、欲しくない?

          秘書、欲しくないですか? 僕は欲しい。 秘書のいない僕は支払い期日は遅れるし、やるべきことは先送りにするし、電車なんかは目的の発車時刻を必ず一本遅れる。 メイクに1~2時間かかる女性とかいるでしょ。 僕もあんな感じ。 ちゃんとしたい日は家を出るまでに3時間掛かるし、「行ってきます」の時点で体力の3割を消費している。 「こんな時秘書がいたらな〜」 なんて度々思う。 だいたい準備に疲れてタバコを吸っている時に思う。 「こら、ヘアセットが終わるまでタバコは禁止です」

          エッセイ:秘書、欲しくない?

          エッセイ:女の子になりたい男の子

          (※注:本記事はバカデカ主語でLGBTQについて語るものではないので肯定も否定もしていない。) 友人との話で少しモヤモヤしてしまったので稚拙な文章でご勘弁を。 ”この友人”に向けたものなのでその他の人には一切関係のない文章です(前置き) 友人の一人に「女性になりたい男性」がいる。 念のため少しボカして書く。 しかし彼は世に言うLGBTQでもトランスでもない。 女装はしていないが、女装子に近いマインドを持っているのかもしれない。 曰く、彼の自己分析はこうだ。 ・自分

          エッセイ:女の子になりたい男の子

          エッセイ:白い天井

          天井を見つめていた。 本当に何もしたくない状態の究極形態。 ただただ、白い天井を見つめていた。 悩み事があるならまだいい。 映画やドラマの「ぼんやりと見つめるシーン」は何か考え事をしている時の暗示だから。 一方僕は、ただ本当に何も考えず天井を見つめていた。 もしかすると、天井を見つめる行為には現実逃避の側面があるのかもしれない。 中世の貴族やはたまた日本の時代劇など、高い地位の人間がうら若い娘への口説き文句として「なぁに、天井のシミを数えていればよい」みたいなのが常

          エッセイ:白い天井

          全年齢向け作品に潜む先人達の刷り込み概念

          (※この記事は敬意を持って書かれています) どうも、生涯厨二病患者のしろです。 子どもの頃読んでいたマンガのタイトル、いくつ覚えていますか? 僕は小中学生時代がマンガ収集の全盛期でした。 元々歳相応にドラえもん辺りから始まったオタクルートですが、如何せん厨二病。 自然とイケメン達が活躍する美麗なマンガに引かれていくのでした。 男の子ってFFとかBLEACH好きでしょ? 【小〜中学時代にハマった作品】 ・D灰 ・銀魂  ・テニプリ ・BLEACH ・天月 ・隠の王

          全年齢向け作品に潜む先人達の刷り込み概念

          エッセイ:完璧主義者と60%の歩き方

          どこで読んだか、最近恐ろしい文章を目にした。 参照元を忘れてしまったので原文ママとはいかないが、おおよそ内容はこんな感じ。 「よくある努力と才能の違いの話しね」と流すのも簡単だが、もう何年も同じ問題に振り回されるのもなかなか堪えるもので。 それに『今でも視界に残り続けている』というフレーズに頭の内側を引っ掻かれた気にもなった。 突然の自分語り。 僕はいわゆる「完璧主義」のきらいがある。 『完璧主義=完璧ではない』し、『完璧主義の人間がやっとの思いで作り上げたモノが完

          エッセイ:完璧主義者と60%の歩き方