エッセイ:秘書、欲しくない?


秘書、欲しくないですか?

僕は欲しい。


秘書のいない僕は支払い期日は遅れるし、やるべきことは先送りにするし、電車なんかは目的の発車時刻を必ず一本遅れる。


メイクに1~2時間かかる女性とかいるでしょ。
僕もあんな感じ。


ちゃんとしたい日は家を出るまでに3時間掛かるし、「行ってきます」の時点で体力の3割を消費している。



「こんな時秘書がいたらな〜」
なんて度々思う。

だいたい準備に疲れてタバコを吸っている時に思う。

「こら、ヘアセットが終わるまでタバコは禁止です」
「う、うわーん!!」
ってやられたい。

いや叱られたいんじゃなくて。
特殊性癖じゃなくて。


他人に縛られるのは嫌いだ。
なんなら常識とか公共の時刻に縛られるのも苦手なまである。
(この二文で社会不適合者具合がハッキリしてしまった。)



根がそんな習性だから他人に合わせるだけでとんでもない労力を使う。

けれど、だからこそ、他者や社会と生きていく場面で「思考停止でも管理してくれる存在」が欲しかったりする。



なるほど、だからアレクサとか売れてるのかな。

しかし生憎僕はAIを微塵も信用していない。
奴らはビッグデータ収拾に勤しんでいるだけだと思っている。おっと、統合が失調してしまう…



多分成功者は元々自己管理ができている。
と勝手に思っている。

けれど他のことに頭を使うために自身のリソースを温存しているのだ。
秘書とは雑務担当なのだ。

成功した人間が更に上に行くための外部メモリ。
人体の拡張機能だと思う。


ならば一人では1にたどり着けない人間に秘書を与えても1にしかなれない。
こいつはなかなかコスパが悪い。



僕はいざ出勤してしまえば他人のスケジュールを逐一管理するとか結構得意なんだけどね。


もしかして「僕が誰かの秘書になり」、業務時間外は「僕も秘書を雇い」、その秘書も「業務時間外は秘書を雇う」というのが人類皆平等ハッピー政策なのでは…!?
天才現る!!!



ん〜〜・・・・・・?

あーーー・・・・・・・・・


ごめん、やっぱ今のナシ。

これはいけない。

あっちでマルクスが笑ってるもん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?