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【ネタバレ有】シャニアニ第1章初回視聴後感想

 10月27日(金)、ついに劇場先行上映が始まりましたアニメ『アイドルマスターシャイニーカラーズ』。早速18:00の舞台挨拶の回を観賞して参りました。
 ネタバレにならない程度の感想をまず述べますが、非常に良かった。奇を衒っていない王道展開、かつ序盤でしっかりとユニットごとの紹介を兼ねたお当番回を配置して、16人のアイドルをしっかりと見せている。安心して見れますし、ゲーム内コミュを反映させてストーリーに落とし込んでいるのもよく分かりましたので、第2章以降にも期待が持てます。

 初回視聴では気付けなかった部分もあるかもしれないので少なくとももう1回は見るつもりですが、まず各話ごとに感想を記載していきたいと思います。これ以降は思いっきりネタバレを含みますのでご注意ください。



 ネタバレまでの緩衝地帯として、『BLUE GIANT』の話を書きます。奇しくも同日(10月27日)、ブラッシュアップ版の上映が開始しました。私はブラッシュアップ前の公開当初に鑑賞して殊の外感動し、入場特典も無いのに少なくとも5回は劇場に行きました。それでも毎回感動していたというのに、ブルーレイ発売に合わせてブラッシュアップ版のリバイバル上映だと…?行かないわけないだろうが!ということで有給をとってまで初日に見に行きました。
 音楽・ストーリー・手書き部分の作画は最高、だけど人物のCGはとても褒められたものではないという非常に尖った仕上がりながら、とにかく音楽の素晴らしさが全てを凌駕し、興行収入12億を超えるヒットとなった本作。ブラッシュアップ版では200カット以上が修正されたとのことですが、実際見てみると…問題だったCGの部分では一部は造詣が細かくなったりシワや影が書き加えられているような箇所があったような気がします(比較できないのであくまで感覚です)。それより、冒頭の雪が降る土手のシーンで手がかじかんでいたり、セルマーの使い込み具合が表現されていたり細かい模様が書き込まれていたりと、手書き部分の緻密さが増している印象を受けました(これも比較できないのであくまで感覚です)。総じて言うと、人物CGは根本的には変わっていないので、作品全体の出来が大きく変わるほどの差ではありません
 問題の人物CGは、それこそシャニアニとは比べ物にならないので、シャニアニを見てからBLUE GIANTを見たら「何だこれは」と思うかもしれません。それでも、楽曲と演奏がとにかく素晴らしいの一言。未視聴の方はぜひ見て、聴いて欲しい。リバイバル上映の期間は10月27日~11月2日のわずか1週間。急げ。




 さて、本題のシャニアニのネタバレ感想を記載していきます。まだ1回観ただけなのでうろ覚え部分があるのはご容赦ください。

第一話

 あらすじ:
 新人アイドルを募集し、W.I.N.G出場・優勝をターゲットとする283プロのプロデューサー。経緯は描かれていないがオーディションやスカウト等で15人のアイドルを集め、3ユニットを編成。まだユニットを組めていない風野灯織と八宮めぐるを2人ユニットにするかどうか悩んでいたところ、偶然にも公園で鼻歌を歌っていた櫻木真乃と出会いスカウトする。そしてこの3人がユニットを結成し、アイドル活動を開始することとなる。

  • 真乃は毎日あの桜ヶ丘いろは坂(標高差約50m)を徒歩で越えて通学してるのか。どうりで体力があるわけだ

  • 真乃がスカウトされて悩んでるシーンで『ありったけの輝きで』を流されてたら劇場で号泣するところだった、助かった

  • 短期間で16人もあんな逸材を集められるとはシャニPの求人力恐るべし。というかゲーム内コミュどおりの展開で各アイドルが事務所に所属してるなら、ギャルゲー主人公も真っ青のフラグ管理でアイドルを集めてることに…?

  • まだ始まってもいない段階なのに努めっちゃシャニPのこと信頼して全部任せてくれてる

第二話

 あらすじ:
 アンティーカ当番回。PRのためMV撮影をすることとなり、有名映画監督に依頼することに成功。監督の難しい指示にも何とか応えつつ、良さを引き出されて順調に撮影は進む。しかし肝心の城を背景にした歌唱シーン撮影が荒天のため中止になり、監督は撮影済みのカットで構成しようとする…が、自分たちの強みである歌唱シーンの熱さをどうしても見せたいアンティーカが直談判。大雨の中一発撮りに成功し、結果として話題性のあるMVとなった。

  • 舞台はロックハート城(群馬県高山村)

  • 「わかるな?」で全てを分からせていく監督。でも気難しいとか厄介なタイプじゃなくて現場で即コンテ切ったり本当に有能な人だった

  • スタッフは「そこ!わかるな?」という指示でも伝わっていたのだろうか…それくらい信頼関係があるということなのか

  • 『バベルシティ・グレイス』の重低音が劇場で聴けるのは非常に良い

  • 歌唱シーンめちゃくちゃ迫力あって個人ごとの特徴も出てる。モーションキャプチャ凄い

  • 商店街の肉屋のおっちゃん、こんなに筋骨隆々だったのか

第三話

 あらすじ:
 アルストロメリア当番回。フラワーフェスティバル出演のオファーが来たアルストロメリア。会場でケンカをしていた姉弟も笑顔にしたいと工夫してアプローチをする甘奈は、その具体的な出来事をきっかけとして周りの人を笑顔にできるようなアイドルになりたいという目標を見つける。

  • タウン誌の記事を見てオファーが来たとかイベントコミュ後の展開を描いてるのか…やるねぇ

  • 甘奈に「どのお花が好き?」って訊かれて赤いアルストロメリアを指す弟くん、わかってるじゃないの

  • ライブシーンの再現度が凄い。モーションはもとより、3人の足トントンを抜くカメラワークにこだわりを感じる

  • 甜花ちゃんが歩いてるシーンで猫背になってるの完全解釈一致

  • エンドロール、女子寮組+アルストロメリアで引越しそば食べてる絵が良い。こういうのが見たかった

  • 【迷走チョコロード】オマージュのカットもあり、地味にこういうのがあると嬉しい

  • 現場入りするときはちゃんと髪セットしてるけど事務所の人だけだと開襟でラフな髪型になるシャニP…キャラデザのこだわりが凄え

第四話

 あらすじ:
 放課後クライマックスガールズ当番回。ローカルヒーローショーへの出演依頼が来るが、当日になってトラブルがありヒーローが不在に。楽しみにして来ている子供たちに楽しんでもらいたいと放クラでヒーローショーをやりたいと提案する果穂、それに応えて各自できることをやる放クラメンバーやシャニP、イベントスタッフ達。大盛り上がりのうちにイベントを成功させ、もっと多くの人を楽しませたいという共通の目標に向けて結束する。

  • パステルナイスさんはローカルヒーローなのになぜ博多に…?全国のローカルヒーローが集うイベントの出演日と間違えたとか?

  • ローカルヒーローのことまでしっかり把握してる果穂えらい、ジャスティスVじゃないと知っても落ち込んだり腐ったりしない果穂えらい

  • 既に「五色爆発」イベントを経ているということで、イベント報酬カード等サポートSSRをアニメにして描いてくれているのはやはり嬉しい

  • 3時間であの王道ヒーローショー展開と『夢咲きAfterschool』の披露も組み込んだ脚本を立ててスモークとか音響のセッティングまで完了させてるの全員有能

  • 放クラのダンスシーンは個人の動きの違いが特に際立ち、果穂の動きがぴよ以上に元気いっぱいで嬉しくなる。『夢咲き』で泣きそうだった

  • 狂犬時代の灯織の「櫻木さんは一人で練習した方がいい」というセリフでヒキを作るのは絶妙。新規には不穏さを与えつつ、古参にとっては「おっ狂犬だ」という微笑ましさすらある

第1章感想まとめ

 第1章の4話は序盤ということで各ユニット・アイドルの紹介が中心。第二~四話の当番回は基本的な起承転結の一話完結型展開でありつつ、裏で他ユニットがどう動いているかが差し込まれている。そういう意味ではかつてのアニマスやデレアニの1期に近いかも知れないが、個人ではなくユニットごとに当番回を設定したことで1クールでも十分余裕が生まれている。少なくともイルミネ以外の3ユニットは一通りの紹介が終わったので、第五話以降自由に動かせそうではある。
 キャラクターの造形はCGの違和感がかなり少ないという面もあるが、それ以上に感心したのは、個人ごとにライブシーンだけでなく日常生活での所作すらこだわって表現されている点。スカウト前は真乃が俯きがちに歩いていたり、甜花が猫背だったり、凛世が怪人(シャニP)に攫われた後の表情など、CGでは細部の表現が難しいだろうによくここまでと驚く。
 各話でユニット曲をただ挿入歌として流すのではなく、物語の展開に合わせてライブシーンに組み込んで披露しているのは見事な構成。手書きでは毎回カロリーの高いライブシーンを入れることは難しいため、この辺りはCGアニメの強みか。

 第2章はいったいどのような展開になるのか。全ユニットW.I.N.G出場ということであれば事務所内での競い合いなのか…しかし『コヒーレントライト』でも対バンの展開になりそうだし、似たような形にはならないようある程度は調整しているはず。
 とにかく、ムビチケも何枚か買ってるし複数回見て考察を深めたいと思います。初回の入場者特典は智代子でした。

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