「静かな人」の戦略書(ジル・チャン 著)
読む目的
内向型の強み、活かし方を知る。
日本語版への序文
他人に貼られたレッテルのせいで、自分の可能性を狭めてはいけない。
はじめに
自分らしさや自分の強みを見つけ、磨きをかけていくために、内向型ならではのやり方がある。
INTRODUCTION
私はべつに、他の人たちより劣っているわけじゃない。ただ、違うだけなのだ。
みんな一つの基準を満たそうと努力しているうちに、自分が本当はどんな人間なのかを忘れてしまう。
PART1 静かな人の「仕事」の戦略
内向型の人達は、脳の使い方が全く違う。
じっくりと考える傾向にあり、自分が言おうとしている言葉の真の意味を慎重に考えてから口を開く。
長期記憶に頼る傾向があり、即座に反応するのが得意ではない。
内向型と外向型が大きく異なる点は、元気を取り戻す方法にある。
内向型:一人で過ごすことで元気を取り戻す。
外向型:人との交流によって元気を取り戻す。
遺伝的に内向型の特徴が顕著な人たちが存在するが、内向型の性格を形成しているのは遺伝的な特徴だけではない。
内向型は自分の特徴の一つに過ぎない。それを足枷のように感じて、限界を設ける必要はない。
自分にぴったりの仕事を見つけるか、仕事に合わせて自分を変えるしかない。
内向型が新しい環境ならではの問題に直面した時、必要なこと3つ。
仲間を見つけること。
仕事の能力を示すこと。
明確な成果を出すこと。
仕事における内向型の特徴。
相手の話にしっかりと耳を傾ける。
内向型は抜け漏れがなく、徹底的に考え、先々に予想される問題点にもいち早く気付く。
予定を立てた上で、2人で話し合うのがやりやすい。
言いたいことをしっかりと伝える方法として、プレゼンテーションがある。内向型は練習を積んでしっかりと準備すればいい。
PART2 静かな人の「人間関係」術
内向型がやるべきことは、あまり頻繁には話さずとも、自分には能力があり、面白い人間であるということを周囲に分かってもらうこと。
人間関係における内向型の特徴。
内向型は、友人のハードルを極めて高く設定することで、多くの人を除外してしまう。
内向型は相手と深くじっくりと付き合うため、細やかな人間関係によって、思いがけず良いことが起こる場合もある。
面と向かってのコミュニケーションを避けてしまう。
一対一の会話なら得意。
相手の言葉の端々や身振りや表情を捉えて、言外の意味を読み取るのが得意。
他人の感情に影響されやすい。
内向型の怒りの表現は目立たない。
自分のやるべきことに専念するのが得意。
簡単に挫けない。自分の目標に向かって粘り強く取り組める。
内向型の多くは揉め事を避け、エネルギーを温存しようとする。
内向型が揉め事をさばく、4つの方法。
揉め事からいったん距離を取り、落ち着いてから対処する。
相手の話を良く聞き、意見の一致が生まれる余地を残しておく。
コミュニケーションのチャンスと捉える。
問題が解決した後は引きずらないと決める。
相手の怒りに対する場合、内向型はまず落ち着くこと。そして直接対決を遅らせる。
内向型の人は外向型になろうと無理をする必要はない。それぞれの相手に合ったコミュニケーション方法を見つける方が重要。
内向型の特長は目立たないものが多いが、いずれも非常に価値がある。
傾聴力がある。
敏感で、思いやりや共感に溢れているため、相手の感情をさっと理解できる。
長期的な深い関係を結ぶのが非常に得意。
和を重んじるため、双方のニーズを調和させるべく、交渉の余地を設けるのが得意。
内向型と外向型は陰と陽のようなもの。個性が大きく異なる両者がうまく連携すれば、チームとしての力や効率は絶大なものになる。
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