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[再編]アドラー 人生の意味の心理学(著者 岸見一郎)
読む目的
アドラー心理学を知る。
はじめに
あらゆる対人関係は縦ではなく横の関係にあり、人と人とは対等である。
互いを対等の人格として扱わなければならない。
第1章
アドラーの理論は非常にシンプルだが、実践を重ねて体得しなければならないし、理解することにすら抵抗する人が多い。
人は誰もが同じ世界に生きているのではなく、自分が「意味づけ」した世界に生きている。同じ経験をしても、意味づけ次第で世界は全く違ったものに見え、行動も違ってくる。
過去の経験が私達の何かを決定しているのではなく、私たちが過去の経験にどのような意味を与えるかによって自らの生を決定している。
アドラーの言う「目的論」では、例えばある人と関係を続けたくないと思うことが欠点を見つけることの目的。長所を見つけ、好きになるのは、その人との関係を始めたいという目的がある。
何かによって自分の今の生き方や行動が決定されていると見たい人は、そのように見ることで自分の責任を曖昧にしたい。
誰も自分のためにならないことはしない。問題は、自分が「善」と思ってしていることが、実際には自分のためになっているとは限らないということ。
ライフスタイルとは、以下の3つをひっくるめた信念体系のこと。
自己概念:自分のことを自分がどう見ているか。
世界像:他者を含む世界の現状について、どう思っているのか。
自己理想:自分及び世界についてどんな理想を抱いているのか。
ライフスタイルは生まれつきのものではなく、自分が決めるものなので、変えようと思えば変えることができる。
多くの人は「わざわざ未知の世界に足を踏み出すよりは、今のままのライフスタイルに固執した方が良い」と思う。つまり、変われないのではなく変わりたくない。
ライフスタイルを決定する際の影響因3つ。
遺伝:何が与えられたかではなく、それをどう使うかが大切。
環境:きょうだいや親子などの対人関係。家族価値(それぞれの家族が持っている固有の価値観)、家族の雰囲気(家庭内で何かを決定する際のルール)なども影響。
文化:育った国や地域の文化の影響。
自分のことを好きになれない理由。
賞罰教育。子どもはいつも叱られながら育つことになるため、大人になっても自分のことを好きになれない。
対人関係の中に入りたくない→自分のことを嫌いになり自信を失わせる→「人と関わらない」という目的を果たそうとする。
多くの人は、出来ないことやしたくないことを他者や状況に責任転嫁するが、今のライフスタイルを選択したのは自分であり、選び直すこともできる。
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