見出し画像

”セカンドキャリアブートキャンプ”  に参加して

 (一財)おじさん未来研究所が運営している「セカンドキャリアブート キャンプ」に参加しました。私の入っているおじさんLCCというコミュニティで知りまして、今年の4月~7月にリモートで実施されたものです。
今回はこれについて書いみたいと思います。

ブートキャンプとは

 私は完全「インドア派」なもので、キャンプというものを全くしません。家族も完全インドア派なので家族行事でもキャンプはありません。キャンプといえば昔中学?の時に、榛名湖に行ったのが最後です。キャンプ?合宿するのかあ。。ところが「ブートキャンプ」をウィキペディアで調べてみると
-----------------------------------------------------------------------------------
ブートキャンプとは、アメリカ合衆国で「新兵訓練施設」を意味する口語表現である。転じてアメリカ軍の新兵に対して行われる教育・訓練プログラム(新兵訓練)自体を指すようになり、さらには軍隊式トレーニング全般を意味するようになった。
-----------------------------------------------------------------------------------
とある。え、軍隊式トレーニング?? 申し込んでから意味を知りました。


なんで受講したかのかといいますと

 私は今年59歳になります。この3月で長年(37年間)勤めた会社を退職しまして、関連する会社に再就職しました。
 退職するか、残るか(60歳以降も)、会社が勧めるのと別の道をいくか、などなど考えたのですが、考えすぎたのか悩んでしまいドツボに。。。 
 でもかなり考えたうえでの選択でしたので、会社を退職してすっきり!!という心境になるのかな?と思ってました。
 退職の手続きでも少し引っかかるところがありました。またこれからの
こともあるので、「ご配慮いただきほんとにありがとうございます、お世話になりました」と毎日毎日1か月間言ってまわるうちに、だんだんモヤモヤが増してきたのでした。
 家族には「ホントにありがとうございます!!」って気持ちです。
が、会社関係に「ご配慮いただきほんとにありがとうございます」って、 俺のホントの気持ちなの??この期に及んで(定年退職)なんでそんなこと言ってるんだろ俺??、って思いました。そんなことを思いながら退職の日に 「タクシー」で東京から自宅(千葉北西部)に帰ったわけであります。

 はじめは3か月隔週はキツイなあ、と思っていましたので受講するつもりはなかったのですが、そんなことがあり「うう・・・何かきっかけを。。」ということで受講したわけであります。


キャンプについて

キャンプの概要

 おおよそのスケジュールと概要は以下の通りでした。
①期間は3か月・計6回各2時間 
②3~4人のチームに分かれ3か月変わらない ③研修はリモート 
④各回講義3~40分+グループ毎に討議 ⑤宿題毎回あり結構重い

私の組は62歳・58歳(私)・56歳のメンバーで、いずれも現役の会社員でした。「悩めるちょっと萎れたおじさんたち」という感じです。

キャンプの肝

 いままで全く会社に関係の無い研修は受けたことがありませんでしたので完全にプライベートで受けた研修は初めてでした(自己啓発なし人間!)。
  
🤩棚卸
 はじめに「棚卸」というのを書きました。10代から50代(今)迄の出来事や感じたことなどを詳しく表形式で書くものです。これをメンバーでそれぞれ発表して共有しました。
 かなり3人とも赤裸々に(特に40歳代以降のこと)を書いておりました。おかげでリアル感があり、皆さん色々あるんだなあ、と親近感が湧きました。このぶっちゃけ感が後々とても重要だったと思います。
 この時点では多分外からみると「悩めるちょっと萎れたおじさんの集まり」だったろうと思います。

🤩講師のぶっちゃけ感もなかなかのものでした
 
講師の人が毎回30分程度講義をして、そのあとグループワークです。この講師の人のお話が、なかなかのぶっちゃけ感がありました。基本的には「褒める」「肯定」「チャレンジ」「失敗どんどん」という趣旨ですが、その例え?ででるご自分の話が、結構ぶっちゃけでリアル感がありました。
 いままで受けた会社の研修等では、講師は「少し垣間見せる」程度でしたので、ぶっちゃけぶりが以外で、Zoom越しに「ほー」と言っていました。これも「💛ぶっちゃけていいんだ」という雰囲気となっていたと思います。

🤩チームの他の人のいいところを褒める
  
その共有の中ではチームの人のいいところを褒めるというやりとりをしました。これはブートキャンプ中の大原則、といった感じでした。
 ー考えてみれば、褒められるのは久々ー
 思えば会社員生活の40歳以降は、「褒められない」のが普通でした。 最近は「モチベーションUP」「One On Oneミーティング」「心理的安全性」が職場のポイントになっていますが、これらは私は丁度役職から外れた(56歳)少し前から本格的に導入されたと感じています。
 私が働き盛りの時代は「昭和っぽいスパルタ的雰囲気」であり(私は)、その中で仕事をしていました。「心理的安全性」という言葉も聞いたことがありませんでした。
 結果「褒められない」→「モチベーションはポジションUP」→「ポジション志向になる(そうではないと思っていましたが。。。)」という循環で、会社員生活を過ごしてきたような気がします。
 「棚卸」で明確にそう判りました。

ーだんだん「いけるんじゃね俺」と思い始めるー  
ですから、ここが強みですよ、いいところですよ、と言われること自体が今までほとんど無い経験で、新鮮でした。私もチームの2人も「ここが凄い」「強みだ」と言われても、始めは半信半疑だったと思います。ですが そのうちだんだん「いけるんじゃね、俺」という気分になってきました。

🤩チームの人になったつもりでチャレンジ項目を探す
 これが一番大変な宿題でした。チームの人のよいところを踏まえて、どんどんチャレンジ項目をかなりの数を探す。探してもらった人はその中から何かを必ずチャレンジする、という課題でした。およそ自分が探すとバリアーがかかって、選ばないようなことを、どんどん挙げてもらいました。
 ちょっとすぐには無理だな、という項目も多かったのですが、2.3年後はあり得るかもな、というのもかなりありました。やってみたいなあ、というのもありました。

ー反省もー
 
逆にいままで「褒めていない」ということも思い至りました。家でも職場でも。褒められると「いけるんじゃね」と思うということは、いままでもそうしたらよかったんだなあ、と思いました。反省。遅いけどごめんなさい。

ブートキャンプで始めたこと・気付いたこと

noteもこれで始めた

 noteはこれがきっかけで始めました。note自体をよく知らず、ブログは縁がないし特別な人がやること、と思っていました。やってみたらリストに挙げてもらい、どんなものか、とやってみたわけです。
 すると、私は「書き欲」があるのだなあ、とわかりました。なにか心の中に潜在的にあった「欲」が表に出た、という感じです。別に気張らなくても書き残して人に見ておいてほしいもの、ということはあるもので、結構書くのは楽しいものでした。
 キャンプでもチャレンジ項目で書いたのですが、漠然といつか「本」を出したいなと思っており(一生の記念として)、これに向けてまずはコツコツと書いてみて、5年くらいで出せればなあ。。。と思いはじめました。
ネタ、はこれからですが!!

noteからこの放送局にお誘いいただいた 

 はじめのnoteは、役職定年から退職時の話を独白的に書いたのですが、これがきっかけで、LCCの「放送局」にお誘いを受けました。
 「ほいほい」と のりまして、全く考えてもいなかった🤩「Youtube」に出ました。3か月前ではそんなことをするなど、とても考えられません。

「地域音楽コーディネーター」を受けた(認定証をいただいた)

 これもキャンプで紹介されて、7/7に受けました。これは私が「クラシックオタク」なのでチームの人が見つけてくれたものです。有料で(1万5千円くらい)1日中オンラインで講習を受け、認定証をもらいました。

 研修の中で、東大阪市の文化財団の人(立川市の財団の人が定年でヘッドハンティングされたらしい。凄いですね)のお話が興味深かったです。
 後半2時間は「いかに集客するか」というのを、元毎日放送のプロデューサーの方が講義しグループワークする、というものでした。
 内容もさることながらZoomで参加している人への最初の「つかみ」が凄い。冒頭にあいさつ後、「私はZoomオンラインで🤩「あいうえお」をお願いしてますよー」と言ってました(あいうえおの内容は差し控えます)。
Zoomでやる講習の「つかみ」ってあるんだなあ、と感心しました。
 申し込んだものの「うーん、どうかなあ。。。」と思ってましたが、
なんでもやってみるものですねえ。。。

参加者は音楽の先生、と思いきや、音楽ファンや太鼓の活動をしている人などなど、多彩でした


だんだん私もチームの人も生き返ってきた🤩

 ここが「ヤマ」だった気がします。キャンプのディスカッションはZoomで行うのですが、オンライン越しでも表情はわかります。
チームの2はもいろいろ私より大胆にチャレンジされていたのですが、なんとなく表情が、萎れた茎が水を得て生き返ってきた、ような感じになってきたように思います。多分私もそうかと。。。。

これからどうしていくかを決める(探す)

 私は奥手で、あまりどんどんチャレンジ!という感じではなかったのですが、それでもこの機会がなければ絶対しないこと、興味を持たないことを
調べてやってみました。これをしながら、後半最後にむかってこれからの自分の軸を探して決める、ということを行うのですが、これも結構絞り出すのが大変でした(まあそう簡単な話ではありませんが)。

いろいろやってみた・考えてみたことがことがいい方向に💛

 いろいろ振り返ってみて、これまでは「会社の枠」の中で活動し考えてきたんだな、と思い至りました。
そうではない!と思ってましたが、そうでした。
今回のキャンプはそれとは全く別の世界でしたいことを探す(他の人のことも探す、探してもらう)という作業でした。これは今から考えると意識が変わる作業だったと思います。
 

これかな!!というものがイメージ的に持てた

 チームの人のよい面を褒めて、自分も結果間接的に褒めて自分のいいところを知る、というのが特に新鮮な体験でした。自分のことを超真剣に考える、という機会は、あるようでないのですねえ。
 最後の2回で自分がどうしていくか、というのを検討しました。特に超具体的に絞ったターゲットでなく「本をいつか出す」「趣味の充実」「相談し貢献する仕事がいい」などの事項を少し具体的にイメージしていった、という感じ(もっと超具体的がいいんですが。。)でした。
 ただ🤩「俺はできるんじゃね」という根拠のない?自信がついてきたため、そのようなことを考えるのが、とても楽しい感覚がありました。

スタイル・軸がイメージとして持てた(ような気がする)

 🤩いままでは
 会社員の常?なのか、今までは「自分以外」が無意識に基準だったように思います(営業だったからか?)。転勤もポストも仕事の内容も、人が決めるわけで、自分が決めるわけではないのですから受けるしかない。
「自ら選択する」ということは仕事においては稀であったと思います。
 ブートキャンプを受講したのも、役職定年から退職にかけて色々出来事があり、”自分が選択したというよりやむを得ずそうなった”(選択したのは自分だが積極的選択だったわけでもない)という感覚があったからでした。
 折り合いをつけたつもりだったのですが、退職時の諸々でそれを強く意識してしまったわけです。

 🤩だが、受けてみて
 3か月ずっと、褒められる褒める、よいところを知る、試す・選択する、という作業をした結果、「自ら選択する」という当たり前のこと、それをすることでの充実感を得れたように思います。漠然とですが軸ができた、何かを取り戻した、という感覚があります。
 この感覚を忘れないようにしていきたいとおもっています。

チームの人とリアルで飲み会

 実はチームの3人で、終了(留年?)直後にリアルで飲み会をしました。
とても楽しかったのです!!多分この「イキイキしたおじさん」ぶりは、 最初の「萎れた感じ」と仮に並べてみたら、「使用前」→「使用後」って感じで違うと思います。

「受けてよかった」ということと、「会社への関心」「会社の人との飲み会に関心」がなくなってきたということを、メンバーの人が言っていました。私も同じ感覚。バランスがとれていいのでは、と思いました。

これから

 このキャンプで得ることのできた感覚をわすれないようにしたいと思います。振り返りもたまにあるようですので、長年沁みついた癖のほうに戻らないように。メンバーとは定期飲み会をする予定ですので、これも効果が高いかも!!

 仕事も当面(仕事は結構問題あり、と最近わかってきた)続けなければいけないのですが、60歳以降の人生がもやーーーとしていたのが、漠然とですが「楽しみ」になってきました。いろいろ楽しみはありそうだし、もしかして、いままでよりいいんじゃね、と思っています。いろいろこれからも山あり谷あり、でしょうが、気分はすっかり変わりました。

 私は専門家でないのでうまく言えませんが、かなり”考え抜かれた”キャンプだと振り返ると思いました。3か月船にのってたどり着いた感じです。 関係者や講師の皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました。


 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?