見出し画像

【マロ返】多くの人に自分のヘキの小説を読ませてあわよくば感想もほしいスペシャル

ごきげんようお嬢様がた。
最近いただいた、似たテーマのおマロへの回答をまとめたところ、身も蓋もないおタイトルになってしまいました。
…………まあでも大抵のお嬢様は、少しは理解る感情だと思うわ。あくまで大前提は自分ウケ、自己満足の楽しい趣味ですけども。

【「大衆ウケ」するには】

画像3

萌えのピントを大衆ウケに合わせたい」とのことですが、その理由とおゴールが分からないので的外れな答えになるかもしれないわ。
「書いてて楽しいものが他人ウケしないけど、最終的には他人ウケしたい」という想定で進めるわね。

自分がいいと思ったものが支持されてないとがっかりしちまうの、よく理解るわ……。わたくしも、「これは絶対王道CP」と思ったものがおマイナーでハンカチを噛むことがしばしばありますの。

「ピントのズレ」と感じているのはヘキか作風かキャラ解釈か…作品を見てみないとなんともいえないけれど、「ブクマ数500超えの作品も、ブクマ数30の作品とあまり差が無いように思え」るのであれば、(おジャンルによりますが)大衆受けセンサーが未発達なので、先行研究力を磨くのもいいかもしれませんね。

■大衆ウケする作品と自分ウケする作品の特徴を把握しよう

いい作品の個別の事例から特徴を抜き出して、分類して、ルールを見つける……抽象化というのだけど、いったんルールが分かれば自作にも応用できるわ。

BL二次創作小説で大衆ウケする作品については、ざっと見た感じ以下の特徴があるわ。(私見)
・長い
・ストーリーがしっかりしているOR過激エロ
・小難しいOR読みやすい(両方ある)
・骨太パロも多い
・出会いから付き合うまでが多い気がする
・もちろん交際後の単発スケベも需要があるけども
・ジャンルの黎明期、あるいは映画化前など波が来た時に投稿されている

……大雑把だけど、心当たりはあるかしら?
もちろん、世の中は専門家にも読み切れないものだから、違う例は山ほどあるでしょう。
個別の沼をあたれば、もっと具体的な特徴が見つかりそうね。ウケやすい、キャラAの解釈のクセとか。

「大衆受けする作品を書く」前に大事なのはまず、現状把握だと思うわ。
自分に響く作品の共通点/ランキング上位の大衆受けする作品の共通点を洗い出して、どれくらい乖離があるのか/かぶっているのか見てみましょう。

また、商業BLなどで「細かい性癖が合わない」のであれば、その違和感をもっと深掘りすることで逆に「ああ自分はこれが好きなんだ、これが見たいんだ」と分かるはずよ。

わたくしの好みは基本的にハリウッドのようなドーン!バーン!で盛り上がるハッピーエンドなのだけど、好みポイントの中には、人にドン引きされるニッチ性癖みたいなものもありますわ。

でも大抵、新しいおジャンルで公開する一作目はたくさんの人が好きそうなものを書くわ。
それから少しずつニッチ性癖を混ぜてみたり、ときには人を選びまくる精神崩壊バッドエンドも書いてみたり……。

毎回毎回ホームランは狙わず、ボールの飛ぶ方向を意識しても面白いかもしれませんね。

じゃあ、自分の好みを殺して大多数にウケるものばかり書けば幸せか?
――う~ん、仕事や生活のためならまだしも、ご趣味でそこまでやるのは楽しくないわね。

自分のもっているたくさんの好みやヘキの中には、少しは大衆ウケ要素があると思うわ。好みには嘘をつかず、ウケそうな要素だけピックアップして全面に押し出すとかどうかしらん。

こちらはうた子お嬢様の回答だけど、「好きな要素を分解して薄めて別のかたちで見せる」「ニッチ性癖の場合はパッケージやラベリングを工夫する」という考えがとてもエクセレントでしたわ。

■メジャー食材とマイナー食材の違い

実は、「自分の好きなものと大衆ウケするものが一致しない」のは往々にしてあることだし、落ち込むことではないのだわ。

シャーロックホームズで有名なコナン・ドイルお嬢様も、実は書きたかったのは歴史小説だった――という例があります。バカウケしたホームズを書くのは時には嫌だった、とも。(もっとも、歴史小説も売れたそうですが)

わたくしたちの執筆において大事なのは、「自分の好きなものを知る」「多数が好きなものを知る」「そのあいだの差異を自覚する」ことだと思うわ。

料理に例えると、皆が好きなカツ丼だと思ってパクチー山盛り丼を出して、「あれ? カツ丼なのにウケないな、なんでだろう……」と首を傾げる。差異が分からない場合、こういうケースが考えられるわ。

料理にたとえるならば、マイナー食材好きだという自覚さえあれば、それなりに戦い方を選べます

マイナー食材好き(例:パクチー)の戦い方
・パクチーの認知度を上げるため、カレーやハンバーガーなどみんなが大好きなものにパクチーをちょっとずつ混ぜてみる。
・メジャー料理を出しつつ、同じメニューの中にパクチー料理も載せておく。
・パクチーについての広報活動をする。(根気強く草の根活動)
・かたくなにパクチーもりもり料理を出したければ、パクチー好き同好会に入る。あるいはパクチー好きが多い東南アジアで店を出す。(評価される場所に移る)

繰り返しになりますが、カツ丼だと思ってパクチーを出し続けていると、他人ウケを狙う場合はちょっと厳しいのだわ。これは料理人の腕の問題ではなくて、その時代その場所で、何がメジャー食材かマイナー食材か……という問題だと思うわ。おジャンルの規模の隆盛と似ていますわね。

だから、徹底的に研究したり、お友達に訊いたりして、自分がどんな食材が好きなのか?(萌えのピントがどこにあるのか)、メジャー食材とどこが違うのか?をまず把握するのがオススメですわ。

逆に「みんなが食べられるから」と無味の水や白米だけを出す……最大公約によりすぎると、今度は舌に訴えかける味がなくなってしまうから難しいところね。
それに、「世界でいちばん食べられている」ハンバーガーですら、嫌ったり見下したりする方はいらっしゃるわね?
肝心なのは、「(特定料理)が好きな人に自分の(特定料理)を食べてもらう」ための宣伝や、お店を出す場所、料理自体の知名度かもしれないわ。

推し食材(萌えのピント)は無理に変えなくてもいい。
でも、もし多くの人に食べてもらいたいなら、出し方を工夫するといい。わたくしはそう思いますわ。

ただ、あちこちで書いているけれど、他人の反応に振り回されるのはおつらいわ。あくまで自分でコントロールできる、文字数などの数字を目標にするのがいいと思うわ。
参考になるといいのだけど……。他の方にもぜひ訊いてみてちょうだいね。
楽しい創作活動を応援しています!

以下、他のお嬢様から聞いたおTipsなども続けて書いていくわね。

【埋もれない工夫と文章の「作画崩壊」】

画像6

神お嬢様が多いおジャンル!? 宝の山ですわね!?(大興奮)
でも、自分の作品が「とにかく読んでいただけない」のはお辛いわね……。ねぎらいのインターネット・ネギトロ軍艦&ハグをどうぞ!

こちら、訊かれていないけれど、まずは勝手に「埋もれない工夫」について書きたいから書かせてもらうわね。といっても、上記の「大衆ウケする特徴」に大抵書いてあるけれど。

■埋もれない工夫

「単純にクオリティを上げる」正規ルートは長く険しい道。
手っ取り早く目立つには、「そのおジャンルでまだ誰も書いていない題材」が目を引きやすいわ。
○○バースとか、○○パロとか、あからさまスケベ、ホラー、ミステリーなどなど……(常套手段)
まあこれは、「目立つ手段」ではなくわたくしの場合は「単純に好きだから」ですが。

昔だと、○○ホラーみたいなおタグが流行ったときもありましたね。
やっぱり人間の本能を揺さぶるので、エロとホラーはメチャメチャ強いですわね。つい目を引いてしまうのだわ。

「〇〇ちゃんねる」も今は懐かしいけれど、あれが爆ウケした要素から学ぶこともありますわ。
ちゃんねる系作品って、大抵は「モブから見た推し」「不特定多数のモブに恋愛アドバイスされる推し」のようなネタが多かったわよね。
今だったらクラブハウスやラインのオープンチャットが相当するし、単純に「モブ視点から見たAB」をたくさん書き連ねても相当するわね。

ウケたネタから最大限に学ぶためには「抽象化」するのがいちばんですわね。

学習するときは抽象化を上手く使おう
・個別の事例を集め、似た者同士で分類して、共通点を抜き出す。
・集まった共通点はルールとなる。
・導き出したルールを元に、自分なりに個別の事例を新しく作る。

何かを勉強するときは、まずコレですわ。
小説に限らず、デザインやお仕事など何にでも使えるのだわ。興味関心がおありなら、そのおジャンルでどういうものがウケているのか研究しても面白いと思うわ。

 ■シナリオ教材としてのTRPGのススメ(超余談)

これはマジでわたくしの超個人的な趣味ですが、もしミステリー・ホラー風味のお話らしいお話が作りたかったら、練習や参考の題材として一番のオススメがクローズドのクトゥルフTRPGですわ。
これは、簡単に言うと「おそろしく自由な、盤のないすごろく」「作ったキャラになりきったり操作したりしつつ、みんなで喋りながら進める脱出アドベンチャーゲームみたいなもの」ですわね。(詳細ページ)(アニメ風のおすすめ入門動画

TRPGのシステム
・ゲームマスター(KP)がシナリオを読み上げ、舞台や状況の説明をする。
・プレイヤーは、自由な発想の元キャラクターの言動を喋って伝える。
・「見る」「聞く」「ピッキングする」など、大抵の「探索」にあたる動作は成功率がキャラごとに違い、成功失敗の判定は百面ダイスで行う。
・基本的には、謎の解明や生還がゴール。

シナリオを読んでいくだけでも面白いし、お友達と何回かプレイすれば、シナリオ作りの練習にもなるのだわ。

クローズド(閉鎖空間)のTRPGの流れ
・舞台と謎、だいたいいつ頃どんなイベントが起こるか決まっているお化け屋敷のようなところに、キャラを投入する。
・キャラはキャラらしさに沿って動き、事態の収集や謎解き、生還をはかる。
・大抵、全ての証拠を集めれば自然と黒幕や真相が分かる。
・最後の最後に、一番盛り上がる黒幕とのラストバトルや緊迫した選択がある。
・それに正解するとハッピーエンドやグッドエンドにいける。
具体的にありがちなこと
・寝て起きれば見知らぬ場所にいた。生還するために不思議な世界を探索する。
・ここで死んだ別の探索者のメモや日記、書き置きがみつかる。
・たいてい鍵のかかった扉があり、どこかに鍵が隠されている。
・すべての場所を調べ終え、全アイテムを取得したらクリアできる難易度
・最後の最後に盛り上がるラストバトルがある
・「僕は詐欺師なので、金庫を説得して鍵をあけさせます(?)」など、むちゃくちゃなこともゲームマスターが許可すればアリになる(普通はダメ)
・オシカプでプレイし、いちゃいちゃさせるとクッソ楽しい

アナログなADVゲームに近いですわね。
いいものは、ほんとにシナリオ作りのお手本なのだわ……!
シナリオ制作者が許可していればだけど、盛り上がればそのまま「ABにこのシナリオをやってもらいました」という作品がつくれるのだわ。(動画、漫画、小説、リプレイログなど)
おニコニコ動画にも結構二次創作でやってみた動画があるから、「クトゥルフ神話TRPGリプレイ」などで調べてみるのがおすすめよ。

わたくしはこれで長編の書き方をマスターしたので、メチャメチャ推してますわ。
……ほんとに! ほんとにただの趣味ですから、ピン!と来た方だけやってみてね。人には人の乳酸菌よ。

おすすめシナリオ(読むとプレイヤーとしてプレイできなくなるから要注意)
セックスしないと出られない部屋(言わずと知れたセ部屋。短いので入門編としてお友達とオシカプでやってみては?)
影のアトリエ(王道で迷わず、楽しくプレイできました)
神成りの牢(和風監禁もの。ぜひオシカプでやりたい)

あ、ハマったらぜひともルールブックを購入してプレイしてみてね。

【CoC】クローズドシナリオ作成講座 こういうのも、見ていて勉強になったわ。

マジで1ミリも聞かれてないのに、語りたいから語ったのだわ。ごめんなさいね。
本題は次だわね。

【文章が崩れてないか不安】

……これ! わたくしも最近あったのだわ!
「この文法、誤用かどうか分からない」という悩みでしたが、詳しい方に有料で見てもらいました。

色々方法を考えてみたけど、やっぱり絵だって自分には知覚できねえ歪みとかあるし、文章も人に聞くのが一番パパッとスッキリするのだわ。

■有料校正屋さんのススメ

お感想屋さんもいいけれど、このお悩みの場合は、「できるだけ理解っている方」に訊くのがいちばんね。ココナラなどではプロの編集・校正屋さんがいらっしゃるから、そちらがオススメよ。もっとも1文字1円くらいなので、お財布と相談ですが……。
プロでなければ、廉価の方もいらっしゃいますわね。

もちろん職業でない方でも全然OKですが、その際は「ちゃんと理解っている方かどうか」「自分と相性がいいか」は要チェックですわ。お仕事事例などがあれば確認できるので嬉しいわね。

人によっては、例えば「延々」「永遠」レベルの誤用を見逃したり、あるいは指摘が厳しすぎて「もぅマヂ無理。 手首切るゎ」ってレベルだったりするのだわ。
もし一人目に頼んで相性が悪かったら、セカンドオピニオンを訊くため二人目に同じ原稿を渡すのもアリですわ。
人によってそれぞれ得意分野もやり方も違うし、相性のいい方が見つかれば最高なのだわ。

あ、興味がある場合、おDMいただければ、わたくしと相性がよかった方を紹介するわね。

もちろん、詳しいお友達に訊いてみたり、お原稿を交換したり……から初めてもいいと思うわ。そこは人脈と、どれだけ厳密にやってほしいかの兼ね合いね。
やっぱりガチの場合は、有料のちゃんとした人がオススメよ。

[おへんじ]
「数年ぶりにとんでもねえ好みの推しCPに出会い」……さぞやすさまじいハマりよう、キマりようだと思いますわ。周りが神ばかりということで時にはへこんでしまうかもしれないけど、その状況絶対絶対最高だと思うわ……!

これはいわゆる「同人武士」的な考えだけど、平均レベルが高いところに身を置くのは上達への何よりの近道。そうでないところに比べて確実に、今まさに学習と切磋琢磨の途中ですよね。ナイスガッツですわ!

がむしゃらにやってやって、ふと立ち止まって振り返れば、100%で書いた自作の軌跡が残っていてうれしくなる――その繰り返しで成長するもの。

「趣味で楽しく」だけなら何でも楽しいだけでいいですけれど、もし武士の一族であれば、毎回毎回力は出し惜しみせず、常に100%出力でやるのがおすすめですわ。

おたよりありがとうございました! もしよろしければ、いつかハピハピ報告を聞かせてもらえるのを楽しみにしていますわね。

【全振りお嬢様のおTips】

続いては、上記のお悩みに関連してお便りを募集した際の、全振りお嬢様からのアドバイスよ。

画像4

[全振りお嬢様のアドバイス]
・性癖に全振りせよ
 →猛烈に刺さった少数がおシェアしたくなる
 →リピートしたくなる
 →固定ファンになる
・おツイッターで拡散せよ
 →「見てもらう」ための努力もしよう
 →他のお嬢様の力を借りるのも手

………………プロお嬢様!?!?!?!?
さすが巨大(きょでえ)ジャンルは違うのだわ……
とっても身になるおアドバイスありがとうございます! お礼にインターネット・オレンジペコをどうぞ!

■性癖に全振りせよ

同意ということしか言えないのだけど、たしかにヘキに全振りは、刺さったらマジで抜けないくらいすごいのだわ……。

「大衆ウケねらい」とは別視点っぽいのも面白いわね。
「みんな」にウケようとしてあれもこれも欲張った結果、尖った部分がなくなって、誰かに刺さるフックがなくなる。そういう失敗例もあるかもしれないわね。(無味の水になる)
たとえば映画の実写化は、原作ファンにも新規ファンにも役者ファンにも受けようとして色々中途半端になって失敗、とかあるわよね。

ヘキに全振りした作品は、たとえるなら辛さ10倍の激辛カレーとか、クリーム盛り盛りのクソデカパンケーキ。
からあげやラーメンと違って食べられる人は少ないだろうけど、完食したらおシェアして自慢したくなるし、話のタネにもなるし、全国からファンが集まってくることもあるのだわ。

もちろん、さっきの「大衆受けとはピントがずれている気がする」パクチーの例だったら、「パクチー山盛り丼」みたいになるので、そこは調理(工夫)のしどころですわね。
ただ……そこまで尖ればやっぱり絶対に目立つのだわ。

ちなみにこのご本に書いてあって響いたフレーズがあったので、紹介いたしますわね。

大沢先生お嬢様の格言
・狙って一般受けできたら天才。
・結局のところ、自分にはこれしか書けないというものに対して、愚直なまでに信じて書くことがベスト
・(作家としてのポジションを築くには)「この小説はこの人にしかかけないよね」というものを書かなければいけない

あくまでプロ作家がプロの世界で言っていることなので、相当高いレベルの話ですが……。

「描写に困った時はこれを書け」「クライマックスは二度作れ」など、内容も実践的ですばらしかった、おすすめの指南書ですわ。

■おツイッターで拡散せよ

はまりたてはまず知名度はない。これはどの業界でもそうですわね。
とにかく見てもらわないと始まらないので、人の目に触れることは大事。

「見てもらえれば評価されるのに」という文に、わたくしと似たニオイを感じましたわ。大好きな良作が埋もれているの、いち読者としても悔しくなりますわよね。

ひとつだけおせっかいを挟むなら……。「義務交流」には要注意ですわ。
たのしく活動するのがいちばんですけれど、時には相性のよくない方に対しても「義務」や「下心」でコミュニケーションする場面があるかもしれません。

人によっては「作品を見てもらうため」と「営業交流」をする方もいらっしゃいますが、わたくしはあまりおすすめできませんの。絶対に心がすり減って嫌になるからですわ。
「交流疲れで引退しました」という例、たくさんあるんです……。

「義理買い」という言葉もあるとおり、買い物に限らず「義理通話」「義理オフ会」とかするのはしんどいし、相手にとっても失礼ですわ。
双方向のコミュニケーションってなかなか難しいけれど、おたがい楽しいのがいちばんですものね。

適宜スタンスごとに住み分けして、自分と似た者同士だけ、相性のいい方とだけ仲良くするのが、重荷のないハピハピインターネットのススメですわ。
無論、「仲良くする」の外は「冷たくする」ということではありません。あくまでフラットに、好意をいただいたら好意でお返しする。でも、義務や義理ではアクションしない……というのがいいと思うわ。

「他者からも義理ブーストや義務ブーストがほしい!」というなら止められませんが、もしも「閲覧数を増やしたい」「感想がほしい」「本をみんなに見てほしい」なら、営業以外にも道はありましてよ。
厳しい道ですが、中身で勝負の正規ルートの方がメンタルに優しいかもしれません。どのおジャンルに行こうと、そっちの方がリセットされないチカラですしね。
義理交流ばかりしていて創作の時間がなくなったり、心がすり減っておジャンル自体がいやになってしまったら、本末転倒ですものね。

余談が長くなってしまいましたね。悲劇をたくさん見てきた、ただの老婆心よ。
(アドバイスいただいたお嬢様に苦言を呈するつもりはありませんわ。お気を悪くしないでちょうだいね。きっとこの方はうまくやっていると思うのだわ)

とにかく、人の目に触れる機会を増やすことは賛成ですわ。
「宣伝」を過度に恥ずかしがる方もいらっしゃいますが、見苦しくなければOKです。
いいものはバンバンアピールしていきましょう。みんながみんな、24時間おツイッターに張り付いて作家を見ている……という状況は普通ありませんものね。

具体的に分かりやすく教えていただいてありがとうございました!
分析もメチャメチャ勉強になるのだわ……。
もしおnoteなどで創作論を語るような機会があれば、こっそり教えていただければ全力で拝読しにいきますわ。

【オフ本のお感想をもらいやすくするおTips】

画像5

同人歴十数年選手お嬢様!? ゴールド免許ですわね!

わたくしもフォームはよく使いますので、理解理解理解理解りすぎて赤べこになってしまいました。
アピールする点が全部おたよりに書いてあるのだわ……。

ちなみに、わたくしの場合はおグーグルサイトでのホームページ形式です。
知識ゼロから簡単に、テンプレートを選んでウェブサイトが作成でき、おグーグルフォームも埋め込むことが可能です。

「テキストのあとがきだけ」なら、ゴールドお嬢様のようにおグーグルフォーム単体が手軽だと思いますわ。
もし「複数ページつくりたい」「画像をのせたい」などあれば、サイトを作るのもおすすめですわ。

以下、色々流用してテキトーに15分くらいでサイトを作ってみたので、参考までにどうぞ。おまけのページには、長文を載せた時のサンプルがあるわ。

画像1

無料で簡単というと、おグーグルフォームとおWIXが有名ですわね。おそらくおWIXの方が自由度があるので、メチャメチャこだわりたい場合はそちらね。

どちらもおすすめだけど、おグーグルドライブからまとめて管理できるので、わたくしはおグーグルサイトとおグーグルフォームはセットで作っています。

……もちろんおまけ必須、あとがき必須なんてことは全然ありません。あくまで好きなお嬢様が楽しいからやることなので、無理はしなくてもいいのだわ。特に「語り」は苦手な人と好きな人の差が恐ろしく大きいものね。

何事も無理はNGだし、関係ないけど「おたよりへのお返事」だって、苦手ならひとこと「感謝&原則お返事しません」と書いておいて、全くなしでもいいのだわ。

おまけ(あとがき)なしのお感想フォームでも全然OKだし、素晴らしい作品を見た時は、わたくしだったらおまけの有無にかかわらず、絶対絶対お礼を伝えたくなるわ。

……この方法、最大のメリットは「入稿後~イベントまでの時間があるときにゆっくり描きおろしを書く時間ができる」でしたわ……。入稿前はクッソ忙しくてよ……。
もし再録本だったら、紙に収録するのは再録テキストだけで、描きおろしはWebで!という形式にすれば、驚くほどの速さで本が出せるわ。

おたよりいただかなければ紹介することもなかったと思うので、おレェフハックとGoodダイマをありがとうございました!
興味関心が同じニオイを感じたので、気が向いたらまた何か教えていただけると嬉しいですわ。

【さいごに】
ちょっと待たせてしまってごめんなさいね。4つまとめて紹介したわ。ありがとうございました!
あくまでいち意見なので、他の方にも聞いてみてちょうだいね。
このアカウントはおTipsやハピハピ創作話を募集しています♡

ちなみに「TL上でリンクをタップして小説を読んでもらうにはどうしたらいいか」も一緒に書いていたのだけど、長くなったので次回のお記事にするわね。

【追記】
そういえば以前おツイッターで「お感想をもらいやすくする工夫」をつぶやいていたので、これも重複するけどまとめておきますわ。

【お感想をもらいやすくする工夫】

■大前提はおジャンルの規模&運
身も蓋もないですが、自然状態で熱心なお感想をくださる、幸運の妖精のような方はとても少ないわ。母数が多ければ多いほど、運よく妖精さんと好みが合致する確率は上がりますわね。
ただ、狭小マイナーでも運が良ければ妖精さんがいるかもしれない。……運なのだわ。

■お感想を送りにくい作風
エロですわ……!
恥ずかしくて感想が言えない、おシェアもしにくい、という意見は色々な場所で聞きますわね。お界隈の雰囲気によりますが。

あと使う言葉が難しい、筋が読み取りづらい難解な作風は、「この読解で合ってるかな?」「とんちんかんなこと言って怒らせないかな?」と思われるみたいですね。

■お感想を送りやすい話
連載ものは「続き楽しみです」というお感想が多いように見受けられます。みなさん理解ると思うのだけど、やっぱり「続きが読みたい!」って時は何としても早く読みたいものね。
盛り上げて盛り上げて、エロシーンの直前で終わる場合も「続き(のエロ)がみたいです」という下心パターンが多いみたいね。欲望上等。

これはわたくしがよくお感想を送るからだけど、わたくしの場合は「元々の自分のヘキに合致したものを見せてくれた場合」「いままでそのおジャンルではなかった斬新な話」のときにウワーッ!!と送ることが多いわ。
あとは、長いお話やすごい努力が窺える作品は、「この手間暇に少しでも報いたい」「お礼を言わねば」という好意の返報性が勝手に湧きやすいわ。

■お感想ハードルを下げるアンケート
やっぱりみんながみんな、読んだことを自分なりに咀嚼して、相手に言葉で伝えるのが得意なわけではないわ。苦手な方は絶対いるのだわ。
おグーグルフォームでのアンケート方式は、ハードルがかなり低いですわね。
チェックボックスに「既読」「面白かった」「好き」など何パターンか用意しておいて、「チェックして送信ボタンを押すだけ」にすれば、言語化が苦手でも10秒で送れますからね。
必須でない質問を用意してもいいかもしれませんね。案外質問があれば答えたくなるものよ。「短編集のうちどの話が好き?」「次読みたい傾向は?」など。
適当なタイミングで公開してもいいし、ウェブオンリー開催時や本のおまけにつけてもいいかもしれませんね。

「感想 グーグルフォーム」で検索すると、たくさんでてくるので参考にどうぞ!

■おまとめ
こうは言ったけど、やっぱりお感想は「自分でコントロールできるもの」ではありません。
ある程度の努力はできるけど、後は運……。
目標やモチベは、自分でコントロールできるものにした方が幸せですわね。
たとえば「一ヶ月に一作はお支部にアップする」とか、「一日100字ずつ書く」とか。

でもやっぱりほしがる自分もいる。ままならぬ感情に答えはあるのか?
それはまだ……混沌の中。それが……インターネット!


【続報】

発端のマロ主お嬢様から続報いただきました。ありがとうございます!

画像6

あまり分析は積極的にやってなかったのね。まあそれも向き不向きがあるので、楽しい範囲内をおすすめしますわ。

なるほど、他の作品はあまり見ない壁打ち気質……ぶっちゃけそういう方も多いので、苦しいなら見ないという選択も大いにアリですわ! 自己防衛はいちばん大事。

「ひとまずpixivの小説ランキング上位を片っ端から読」むのは……あまりオススメできないわ……!

お支部のランキングは覇権ジャンルの夢・クロスオーバーが多く、BLお嬢様とはかなり沼が違います。
おジャンルごとに何がウケるかも異なるので、あくまでも市場調査は自ジャンル・自カプのここ一年以内の人気順がオススメですわ。

もちろん、見るのがつらいなら見なくていいのよ……!
似た空気感の他CP(〇〇攻め×〇〇受けがいっしょ)とか、また沼が異なるけど一時創作BLの最近の人気順とか。(まあ、最近の一次は単発の過激エロが多いですわね……)
商業もまた沼が離れますが、前の記事で言ったように「何が好き」「何が苦手」か、とりあえず数を読みながらメモしていって、個別の事例から共通ルールを導き出すといいと思うわ。

BLに限らず、もっと一般受けを狙うなら大衆ヒット映画とかもありですわね。上記は個別のターゲットに即したマーケティング調査だけど、でもやっぱり「みんなにウケるもの」は映画だろうがBL小説だろうが共通しています。「これがいい」「これが効果的」とメモしながら見るのは脚本の勉強ですわね。

「やらなきゃいけない」ことなんて何もない。
気が向いたら、インプットも勉強も自由に楽しんでくださいね。

石油王の方へ 役に立ったらお紅茶花伝1本分のおサポートをお願いします。だいじに執筆に使わせていただきます!