【相談】「喪失ストレスと創作活動」
近しい人を亡くしたときの相談です。
※基本的には公開前提の前向きな相談を受け付けているので、おつらすぎるお悩みには答えられません。回答方針は変わりませんので、以後はこちらのお記事を見ていただければと思います。生活に苦しみを覚える場合は、ラクになるのでカウンセリングをおすすめしています。
■ストレス尺度
人間が受けるストレスのうち、大きいものは何でしょう?
さまざまなものが挙げられますが、有名な調査があるので紹介します。
社会的再適応評価尺度(ライフイベントのストレス尺度、大きい順)
「意外と結婚や引っ越しもストレスなんだ」という記事や自己啓発本でよくみるヤツです。
これはアメリカでの調査なので、日本人を対象にした調査も見てみましょう。
夏目誠先生らの九十年代の調査では、大企業の勤労者、大学生、主婦などそれぞれ異なる属性ごとにアンケートがなされました。
勤労者のストレス上位10はこちら。
ちなみに大学生の場合は「留年」「親友の死」「100万円以上のローン」、主婦の場合は「子供の家庭内暴力」「夫が浮気をする」などが上位に入っています。
アメリカでも日本でも、いずれにせよ「近しい人の死や別離」は普遍的な高ストレスですよね。
人生では色々なことが起きるけど、その上位の大きな喪失ストレスについての相談です。
■身内の不幸と合同誌の催促
身内をなくすの、ほんとうにお辛かったですね。わたくしも経験があるので分かります。
半年は何をしていても辛いです。家族の葬儀にて、過去夫を亡くした方からそう言われ、実際に経験しました。
半年、なんとか半年生き延びてください……!
合同誌の催促があったんですね。もちろん不幸があった旨は伝えていたと思います。
一般的に配慮が、あまり……ないほうかな……とさすがに思います。が、色々な線を考えてみますね。
もしかすると、そのご友人は「過去同じことがあったときに、自分はスケジュール通り書けていた人」なのかもしれません。
わたくしの経験だと、死去から1,2日後、葬儀会社との色々の打ち合わせで、20回は決断しなきゃいけないことがあったんです。他の家族は「分からない」「決められない」と言ってばかりで、わたくしが全部決めました。そういうときに、ストレス耐性とか感情と理性の分離について考えたものです。わたくしがいちばん泣き虫だったんですけどね。
ネットを駆使して見積もりなどを比較してサービスを工夫して、見栄えなどを変えずに費用を2,30万浮かせたのだけど、「ああ、わたしって家族が死んでもそろばんはじけるんだ」って思いました。もちろん数時間おきに泣きながらだけど、「泣く脳」と「冷静な脳」が交互にやってくる感じ。
で、一週間後はもう仕事が始まり、ときどき手が止まったけど、それでも納期には遅れませんでした。
…………友人の方も、「それはそれ」で動ける方、もしくは人の気持ちをおもんばかったり、うまく伝えたりするのが苦手な特性を持っているのかもしれません。
ただわたくしも、趣味のほうは、幸い締め切りがないので数か月お休みしてました。書ける気がしなくて、ずっと忙しいゲームをしてました。そうすると余計なことを考えなくて済むので……。
「それはそれ」でできる方もいれば、数か月数年書けなくなる方もいる。
仕事ならまだ分からないけど、これは趣味。メッセジお嬢様の場合は「ごめんね」と延期か中止を打診してもいいと思いますよ。誰にも責められません。
(「コノヤロー!」と怒る気持ちはあってもいいです!ただそれは伝えないほうがいいので、冷静に「書けなくなったから、ごめん」と伝えましょう)
数人の合同誌なら、そういう柔軟な動きも可能なはずです。
お友達とも、通話とかで話せばわかるか、それとも断絶が深まるかは分かりません。いずれにせよ「無理だな~」と思ったら距離をおいて大丈夫。
いきなりブロックとかはびっくりしちゃうので、自然に徐々に離れましょう。
あらためて、まずは半年生き延びてください。半年でやることはそれだけで十分です!
大事な人を亡くしたときもバイバイするときも、このようなプロセスがあります。一つ一つ段階を踏んで、傷をいやしてくださいネ。
友人関係の記事
■書けなくなってしまいました
近しい人を複数人亡くされて、お辛かったですね。
もしかしたら望んでいる方向の答えではないかもしれないので、イヤー!!となったら親しい友人や他の人にも、できれば対面で相談してみてください。
今はとにかく大きすぎる「おつらい」があって、がんじがらめになって、因果関係が絡み合い見えなくなっている状況なのかな?と思いました。
・辛さからの逃避で創作に打ち込むこと
はOKです!どんどん何かに集中して、悲しいことは考えないようにしましょう。
・自分のために書いたものに感想がほしい
これはだれしも持っている欲望なので、あること自体は大丈夫。
でも他人依存の運任せの博打なので、これに「実存を賭ける」のはよろしくありません。つまり「感想が来たら生きてていい」とか「感想が来るから書く」「感想が来ないから書かない」みたいな考えは、ご自分を追い詰めるだけなので、おすすめできません。
・普段なら大丈夫だったことが、今はつらい
おつらくて当然です!!
たとえばメンタルを数値化して、何もない0を「普段」とすると、今喪失ストレスにさらされた状態はマイナス100。すでにマイナス100があるのだから、結構何をしていてもお辛いです。半年は。
・SNSでハイテンションを装う
わ、分かります……!たとえばマイナス10くらいのときは、自分でつけた仮面のおかげで気分が明るくなることもあるけど、今はマイナス100なので、無理にプラス100のフリをする必要はありません。ありのままのテンションでいていいし、無理に呟かなくてもいいんですのよ。
【じゃあ何をするといいか】
色々整理しましょうか。
・近しい人をなくしてつらい
→半年はしょうがないです。「半年はメンタルがマイナス100のステータス異常なんだ」を受け入れましょう。そうすると、0やプラスだった頃のパフォーマンスと比べて落ち込むことがなくなります。
足に怪我をした人が、治るまでマラソンをやめるような感じ。
そろそろと、できることだけやりましょう。オススメは熱中。楽しくできること、ワクワクすることに打ち込みましょう。料理、お菓子作り、ハンドメイド、ゲーム、マダミス、おしゃべり等がオススメ!
(抑うつ対策でもそうだけど、「温泉でぼーっとする」などは、マイナスの考え事をしないならOKです!どうしても頭の中が考え事でいっぱいになってしまうときは、避けましょう。たとえばおしゃべりをしているときは別の考え事がしづらいですよね。そういう風にやることも選ぶのです)
キモは「やること自体が楽しいこと」です。たとえばたいていの(実況でない)ゲームプレイって、他者からの感想がほしいって思わないですよね。やること自体が楽しくて、やって楽しんだらもう完結!ですよね。
そういうことをたくさんしましょう。創作が「やること自体が楽しい」ならしてOKですヨ!SNSにアップしない、しなくてもいい作品をたくさん作りましょう。
・感想がほしい
前者は報われ確率が100%、やるだけで楽しいのでオススメです。
逆に「作ったからSNSにアップして感想が欲しい」というのは、このメンタルマイナス期間にはオススメできません。
というのも報われるかどうかは他人の感想しだい。報われ確率が低い博打だからです。
もしもどうしても感想がほしかったら、有料感想を依頼しましょう!そうすると報われ確率が100%になるので。
というわけで、わたくしとしては半年は博打を控えて「やること自体が楽しい報われ100%のみ楽しむ」のをオススメします。
孤独を感じやすいので、今あるご縁を大事にして、人とふれあってください。
「無理に書く」をやめ、数か月楽しく過ごすうちに、いつか自然とむくむくと、「書きたい」の波が来ますヨ!
どうか安らかで楽しい生活を送れるよう、祈ってますネ!
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