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【#1】空腹こそ最強のくすり 青木厚






○私なりの結論

1日16時間、空腹の時間を作ることでオートファジーが機能し、あらゆる病気を遠ざけることができる!



○1日3食は間違いだった!?

日本で1日3食の習慣が広まったのは江戸時代以降であり、比較的最近のことである。

1日3食の弊害として、胃腸をはじめ内蔵が休む時間がないことが挙げられる。

消化吸収には時間がかかり、3食摂ると前の食事で食べたものが胃や小腸に残ってる間に、次の食べ物が運ばれてきてしまう。

その結果、胃腸は休む暇がなく、どんどん疲弊してしまう。


○食べすぎによる健康被害

食べすぎは、体内の活性酸素を増やし、必要以上に増えると細胞の老化が進行し、お肌のシワやシミの原因となったり、がんなどの病気が引き起こされてしまう。

血液中の栄養分が過剰になり、血液や血管の状態も悪くなる。

その結果、血液の流れが悪くなり、疲労や冷え、肌荒れが起こりやすくなる。

血圧が高くなり、動脈硬化が生じて脳梗塞、心筋梗塞、脳出血、心不全などのリスクも高くなる。

「内臓脂肪」の増加によって、悪玉ホルモンが分泌されるようになり、糖尿病や高血圧、慢性炎症状態を導いてがんになるリクスも高くなる。

※脂肪には皮下脂肪と内蔵脂肪の2種類があり、痩せているのにお腹だけがぽっこりと出ているメタボ体型の人は内臓脂肪が多い人であるため注意が必要だ。


○「オートファジー」という奇跡

最後にものを食べて10時間ほど経つと、肝臓に蓄えられた糖がなくなって脂肪が分解され、エネルギーとして使われるようになる。

そして、16時間経つと体の中でオートファジーが機能し始める。

オートファジーとは、古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせる仕組みである。

細胞が生まれ変われば体の不要なものや老廃物が一掃され、細胞や組織、器官の機能が活性化し、病院になりにくく若々しい体になる。


○無理なく空腹の時間(16時間)を作る

睡眠時間の前後に空腹の時間を組み込むことで無理せず実行しやすくなる。8時間睡眠できれば、睡眠の前後の4時間を我慢するだけで良い。

どうしても我慢できなくなったら、ナッツ類(味付けなし、素焼きのもの)は食べても良い。さらに、ナッツ類に含まれる不飽和脂肪酸がオートファジーを活性化させる。

それ以外の時間は何を食べても良い!

大事なのは、無理せず、長く続けること!

※この食事法のデメリットとして筋力の低下があるため、適度な運動をすることを心がける。


○糖尿病を空腹で取り除く

現代の日本人の多くが糖質過多になっており、体に様々なダメージを与えている。また、糖質には中毒性や依存性があり、心身のバランスを崩すことにも繋がってしまう。

糖尿病には糖質制限より空腹の時間を作る方が良い。

空腹時間により、糖質の余計な摂取が抑えされ、糖尿病の発症リスクを高める「脂肪肝」になりにくくなる。


○空腹力で病気を遠ざける

・がん
→オートファジーによる細胞の修復が発がんリスクを下げる。

・高血圧症
→内臓脂肪が分解され、血液中の糖質や脂質が減少すれば高血圧の改善に繋がり、オートファジーによって動脈硬化などの血管障害の予防にも繋がる。

・認知症
→糖尿病などの生活習慣病の予防が認知症の予防においても非常に大事である。空腹の時間はその生活習慣病の予防効果がある。

・免疫力
→免疫力の過剰反応は腸内環境の悪化によるものであり、腸をいたわる、食べ過ぎを防ぐことでアレルギーなどを抑えることが出来る。またオートファジーには感染症の原因となる細菌を分解する働きもある。




○最後に

この本を読んで毎日の食事に対する意識が高まり、空腹の時間を意識的に取るようになった。

全てをここに書くことは出来なかったので、空腹時間をつくる具体例やオートファジーのメカニズムなどに関してはぜひこの本をとって読んでいただきたいと思う。

毎日とはいかなくても週1〜2日から始めることをオススメします。大事なのは、無理せず、長く続けることです。

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