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ホスピタリティについて


先日、有給休暇を取った日の話です。

午前中の用事が早めに終わったので、1人ランチでも食べようかと周辺を歩いていました。と、11:30の開店前からすでに4、5人並んでいるお店が。人気のお店なのは間違いなさそう、平日に来れることもそう無いだろうと、いそいそと最後尾に着きました。ステーキ屋さんでした。

開店、スタッフさんが出てきて対応していきます。リピーターも多いようで、親しげに話している様子も見られました。
店内は広くなく、開店してすぐ満席になりました。

ステーキはとっても美味しかった!しかもめちゃくちゃコスパがいい。人気店なのは納得でした。
ただ、びっくりしたのはそれだけじゃなかったんです。

私は食べるのがかなり遅くて、同時に入った人もどんどん席を立ちまた埋まっていきます。店内は常に満席。
そのうちに、カウンター席で食べていた私の両側がたまたま、ほぼ同時に空きました。さらにその瞬間、お店に入ってきたお客さんは3人。少々お待ちくださいね、というスタッフさんの声を聞きながら、私はちらりと、その3人の方を見遣りました。
視線を戻してまた食べ始めた瞬間、

「全然、お急ぎにならなくて大丈夫ですからね」

とスタッフさんから声をかけられました。
一瞬何のことか分からなかったのですが、私が3人のお客に気付いたことで、両側が空いている自分が早く食事を終えなければと考えるだろうという、先回りしての声がけでした。私の視線に気づいていたことも、私がそう考えるだろうと予想したことも(実際はあまり何も考えていなかったのですが笑)、なんというか、感嘆のため息が洩れました。

実は料理の順番を間違えて、後から注文した人に先に出されてしまったということもあったのですけど、明るく丁寧に謝ってもらったので全く気にならず、些細なことで親しみが持てるとすら思えました。
とっても満たされた気持ちでお店を出たのでした。

どうもごちそうさまでした。

*キャトルラパン
https://instagram.com/quatrelapin_kitaumeda?utm_medium=copy_link


完全に余談ですが、「hospital:病院」の語源は「hospes:旅人、客、宿主」であり、これが転じて「hospitalis:客人の保護、手厚いもてなし」「hospitale:宿泊所」となったようです。「hotel:ホテル」も同じ語源です。
日頃より病院は究極のサービス業だと思っているのですが、まさに、という感じです。医療におけるホスピタリティとは。

かしこ。

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