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現地で言葉の壁を克服するまで

メキシコの公用語はスペイン語です。
こちらで生活が始まった時長男は6歳、次男は2歳でした。

もちろんスペイン語は全く話せない状態でのスタートです。
子供はすぐ外国語を覚えるっていいますよね。

全くそんな事はありませんでした。

初めに通っていた学校で先生達は気を利かせて長男を日本人の男の子がひとりいるクラスに入れてくれたのですがこれがダメでした。
長男は唯一言葉が通じる彼にいつもくっついてスペイン語はほぼ話していなかったようです。
実際進級の際に今の学年に留まる事を勧められました。

結局その学校には3ヶ月くらいしか在籍しなかったのですが殆どスペイン語は喋れないままてました。

それもあって学校を変わったのですが、次の学校では日本人が全くいない環境になったのでここで彼の語学力は飛躍的に伸びました。

一般的に語学習得はまずリスニングができる様になり、その後スピーキングというステップですが、我が家の子供達の場合どちらもある程度できる様になり友達同士の会話で困らなくなったのはだいたい一年半過ぎた頃からだったように思います。それも日本人とは全く関わらない生活で、放課後遊ぶのも近所のメキシコ人という環境での事でした。
ちなみに5年経った現在、発音に関しては次男はネイティブと同じで長男は外国人だとメキシコ人にコメントされます。
年齢によるものなのか本人の語学センスによるものかどちらかはわかりませんが。

もし海外教育で言葉を早く身につけて欲しい場合、初めは全く日本人のいない環境に身をおく事をお勧めしますがその分ストレスはかなりあると思います。

例えばこちらに引っ越して来て現地校に通い始めた時やはり子供達は不安だったのだと思います。
毎日学校には通っていたのですが、二人共就寝中にうなされて叫んだり、また次男は夢遊病だったのか夜中に冷蔵庫の中のものを漁って生の肉なども食い散らかして、朝起きて台所に泥棒が入ったのかと思った事もありました。

それを乗り越えたからこそ今ここで現地の生活を楽しんでると言えるのですが、あの当時を振り返ると生活面や他の事でうるさく言わないようにするなどもっとメンタルに配慮してあげた方が良かったなあと反省する部分もあります。

また現在子供達は日本語とスペイン語のバイリンガルですがやはりどちらの語学も中途半端になってる事は否めません。

特に次男は日本語を覚える前にこちらに来ているので日本語は話せますが読み書きは怪しいです。

よく核となる言語を習得しないと思考力に影響があると言いますがどうなのでしょう?
我が家の場合は日日家庭なので母語は日本語になるのですが、語学は文化の一部、海外生活で日本語に興味を持つのも中々難しいです。

とはいえ今はYouTubeなどでゲーム中継の動画などを良く見ているので意外な日本語を知っていたりします。親としてはああいう動画も一概に毛嫌い出来ないなあと思う今日この頃です。

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