見出し画像

子どもの自己肯定感、高くないとダメですか?

現代の育児するみんなの合言葉。
自己肯定感を育てましょう!自己肯定感を高めましょう!自分で自分を好きだと言える子に!

私などは天邪鬼なので、思ってしまいます。本当?って。自己肯定感。高くないとダメなんですか?って…。

私なりの解釈ですと、占星学において生まれた瞬間の決まった星の配置によってその人となりは現れるといいます。
こうしたものを信じるとすれば、生まれつきに自己肯定感の高さというのはその人なりに既にあると考えています。

もちろん持って生まれた自己肯定感を親の働きかけで否定し続けて損なってしまうというのは言語道断。
しかし、生まれつき自己肯定感が高い子と生まれ持った性質として自己肯定感が低い子というのはいるのではと私は思ってしまうのです。

生まれた瞬間の空の星の配置=ホロスコープにおいて、太陽のある位置と月のある位置が90度にあると、理想の自己と本音の自己が牽制し合うと考えられます。
これはつまり、自己否定的なのでは…と私はホロスコープを見せていただいたときにお伝えしています。

理想ではこんなふうにしたいけど、本音の部分は違うんだよな。理想通りにいかないな。
居心地のいいところで楽しちゃうと、こんなのでいいのかなと無意識に不安が湧いてきてしまう。
そんなふうに自分と向き合ってしまうのがこの太陽と月の配置90度の人が持つ性質なのです。

それでは、この生まれつき自己肯定感の低い子は不幸せな子でしょうか?うまくやれない子なのでしょうか?

自己否定的だということは、つまり自分がしていることしたいと思ったことにブレーキをかけられるということです。
これでいいのかな?本当に?これで合ってる?もっといい方法はない?
そうした考え方ができることは、決して間違っていません。

若い頃は特に苦しむかもしれません。やりたいこと、居心地のよいことがいつもこれでいい?本当?と無意識によぎるので安らぎにくい部分はありそうですね。

ただ、そうした自分を受け入れてこれも私の持って生まれた部分なんだと思えるようになれば、大きな成果を上げられるでしょう。
こうした性質から、自己否定的な星回り・性質のある人は大器晩成型だといえます。

自己肯定感を高める子育てといえば「そのままのあなたがいいのよ」、「あなたは生きているだけで素晴らしいのよ」と言って育てること、でしょう。

ただ、生まれ持って自己否定的な子に、「あなたはそのままでいいのよ」という言葉かけはその子にとって嬉しいものなのでしょうか。

自分は理想の自分になりたいけど居心地はよくないんだ、居心地のいい楽な自分でいようとすると理想から遠ざかってしまう気がして辛いんだ…
そんな子が親から「あなたはそのままでいいのよ」という言葉は救いになるのでしょうか。

自己肯定感を高める子育て、と聞くと私はそんな斜めな考えがよぎってしまうんです。

では、生まれついた性質が自己否定的な子なら、どうした言葉かけが力になるのでしょう。
私は、「ありがとう」だと思います。

自己肯定感とはまた違った感情に、自己有用感というものがあります。
私は役に立っている、自分の存在が周囲に貢献できているといった感情ですね。

これは、自分を褒めることが難しい人にでも捉えやすい感覚なのではないでしょうか。
「こんな私だけど、みんなの役に立ってる」「私ってこれでいいのか不安だけど、周りのために結構がんばってる」
これは、矛盾しない気持ちですよね?

まずはここから育てていければ、ゆくゆくは「自分のこと好きってわけでもないけど、頑張っているなあと思う」と思える大人になって生きやすくなっていけると思います。

これは、私がテレビで見かけた歌手のAdoさんとマツコ・デラックスさんの対談で私が感じたお話。
お二人とも大活躍なのだけど、自分のことがあまり好きではないのだそうです。

自分を好きだと思えることと、多くの人から支持され生きるということは一致しないものなのだなあと驚いたのですが、私も生まれつきの星回りが自己否定的な人間です。
とても救いになったのでした。

自分のことをいいと思えない、こんな私でいいのかな、もっとがんばらないと…と考えてしまう自分なりにでも、それを受け止めて付き合い生きていければよいのです。

そして自己肯定感が高いということは、自分のやっているこれは正しいのかな?ということに気が付きにくいということですね。

あるがままの自分が最高!と思えれば、かなり人生を生きやすくしてくれるでしょう。
まあ大丈夫じゃない?なんとなく。きっとうまくいくよ!たぶんいいよね!
こうした考え方によって成功すれば素晴らしいですね。

でも、つまづいた時には困ってしまうかもしれません。
自分に問題があるということに気がつくためには、一度自分を否定する必要があります。
生まれつきの自己肯定感が高い子にとって、そうした自分は現状正しいのか?と疑うトレーニングが成長していく中で必要になるでしょう。

自己否定的・自己肯定的、どちらがよくてどちらが間違っているというわけではないですが、それぞれにメリットはあるということです。

一律に自分が大好きな子に育てなくてよいのです。
この子はどんな子なのだろう?どうした力があれば、この子は将来生きやすくなるだろう?それは星占いでもいいですし子どもを観察して発見するのでもよいでしょう。

世の中の流行が子育ての話題にも感じられた時に、私はつい「それって、本当?」なんて考えてしまいます。
たくさんの子どもがいて、それぞれが全く違うのです。じっくり子どもを見てみましょうね。

この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?