相談2:みんなの普通がそれぞれ違うのが難しい
まだ小さいのですが、子供達との関わり方が知りたいです。
子供達を理解してあげられる子育てがしたいなと思っています。
ファンタジーなお子さんとのお付き合い
このたびはご連絡をちょうだいいたしましてありがとうございました。
まず上の子から。小さい間はかわいらしくっていじらしくって、みんなから無条件にかわいがられたお子さんではないでしょうか。
なんだか現実離れしているような、ファンタジーの世界で生きているようなお子さんで、そばにいる人は思わず手を貸してあげたくなるようなオーラが出ている印象です。
お母さんは、”説明可能な価値を大事にする人”です。誰から見ても分かるものを大切にしたいお母さんがファンタジーな長男さんを見ていると、幼く見えたり心配になったりしてしまうかもしれません。
この子が悩む時というのは、相手のために尽くしてあげたことが受け入れてもらえなかった、という時です。
そういうときには自分の悩みの中に取り込まれてしまって、行動や考え方まで変わってしまうでしょう。また、悩んでいることを見せられるのさえ信頼している人にしか見せられません。
そうしたときに思わずアドバイスしたくなってしまうでしょうが、それがお子さんにとっては慰めにならず、ますます孤独を感じてしまいます。
これまでできていたことに目を向けさせたり、お母さんはあなたの味方よ、というような言葉を伝えてそばにいてあげることが立ち直る近道になるはずです。
もともと、良い悪いよりも好き嫌いが基準になる子です。お互いの普通がなんだか噛み合わないこともあるかもしれませんが、「そういう考え方もあるのね〜」と心の距離を一つおいて話す気持ちを持つことで分かり合える部分がありそうです。
できるお母さんだからこそ気をつけること
お母さんはよく気が付いて子どもをフォローするのに長けたママになる星まわりの人ですが、これがふんわりしたお子さんとの関係で見ると、先回りしてやってあげすぎることも出てくるかもしれません。
お母さんのフォローに本人は気がつかず、ある程度の年齢で突然できないことに気がついてつまずいてしまうと大変です。
学校の先生とか、習い事の先生とか、祖父母だとか部活の先輩だとか…ある意味ではお母さんよりもお子さんを”助けてくれない人”と接する機会を少しずつ作ることでこの子がうまく”くじけるチャンス”があるといいでしょう。
母親はなんでもできるように求められるのに、出来が良くてもまたうまくいかない部分があるなんて皮肉ですね。
たくさんの気持ちを抱えた子とのお付き合い
長くなりました。続いて下のお子さんのお話もしましょう。
この子は、大量の感情を抱えた子で、自分自身でもこの気持ちがなんなのかということをうまく外に出せないかもしれません。
特に変化が苦手で、そういうときには気持ちの波に振り回されてフリーズしてしまうこともありそうです。
特にこの子が傷ついている時にはそれが周囲にうつる感じがあるでしょう。そばにいる人まで不安になったり、雰囲気に耐えられずしっかりしなさい!と叱りたくなるかもしれません。
元気を出させようとしてもなかなか動き出そうとせずヤキモキしそうです。
特に、「辛い気持ち分かるよ」のような共感は逆効果です。本人がよく分かっていないのですからね。
この子が塞ぎ込んだ様子をお母さんから見ていると危機感さえ感じて居ても立っても居られないかもしれませんが、そこが踏ん張りどころです。
立ち直るまでは辛抱強く話を聞いてあげて、混乱の中にある気持ちをそっと受け止めていてあげるとゆっくりと立ち直っていけるのだと思います。
普通が違うことで気づけることもあります
このごきょうだいは二人とも、感情豊かで優しい人たちです。言い方を変えると、感情優先で物事を考える人といえます。
お母さんは、感情よりも情報・知識を使って物事を考えるのが普通だという人です。
これは、お母さんが正しいとかお子さんが正しいとかそういうことではありません。普通だと信じていることは、実は人それぞれ違うということです。
そして、どちらにもそう考えることで得られる長所とその反対に欠点があるということです。
それらをうまくすり合わせていくということが家庭を作り人を育てるということなのだろうなあ…と私は占いを勉強して感じるのですが、それと毎日の生活をやりこなすのは大変なことです。
理想は理想、現実は現実として毎日を過ごしていきましょうね。
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