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地域に文化を 勝手に文化祭
これまで詩を人前で朗読したことがある人はどれくらいいるだろうか。
記憶を辿ると私も一度だけだが、詩を朗読したことを思い出した。
卒業生を送り出す2月か3月だっただろうか、まだ私が小学5年生だった時の話だ。
小学校の全校集会で卒業生への送辞の最後に「支度」という詩を朗読した。
今回、人生で2度目となる詩の朗読をやってみた。
プレゼンの初めに詩の朗読をする私にとってチャレンジングな試み。
プレゼンは、地域ではじめる耕作放棄地の復旧とコミュニティ型農園を始めるプロジェクトの説明会。
次の詩を読んでプレゼンをスタートした。
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六月
六月 茨木のり子
どこかに美しい村はないか
1日の仕事の終わりには一杯の黒麦酒(くろビール)
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける
どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮れは
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる
どこかに美しい人と人の力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる
ときに詩は多弁よりも雄弁だ。詩の思いを伝えきれない朗読力が悔やまれる。。
とはいえ、練習の場として、また詩を読める機会を密かに企んでいる。
詩を朗読してみたいと思ったきっかけは、IDGsサミットで詩の朗読が各セクションの初めに読まれ、心を動かされたから。
IDGsについては、こちらをご参考ください。
会はその後、弾き語りベーシスト トオルコバヤシさんのライブへ。
春の陽気を楽しみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1679180858013-AJ9xklaoHy.jpg?width=1200)
卒業シーズン、新しい生活に向けて準備している皆様に小学生の時分に朗読した詩を。
支度
支度 黒田三郎
何の匂いでしょう
これは
これは春の匂い
真新しい着地(きじ)の匂い
真新しい革の匂い
新しいものの
新しい匂い
匂いのなかに
希望も
夢も
幸福も
うっとりと
浮かんでいるようです
ごったがえす
人いきれのなかで
だけどちょっぴり
気がかりです
心の支度は
どうでしょう
もうできましたか
最後までお付き合いありがとうございました〜。
良い1日を!
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