マガジンのカバー画像

水産業の成長のカギ

48
運営しているクリエイター

2024年10月の記事一覧

まき網への「疑惑の配分」、部長が事後決裁~太平洋クロマグロ漁獲枠の配分に監視が必要⑦

まき網への「疑惑の配分」、部長が事後決裁~太平洋クロマグロ漁獲枠の配分に監視が必要⑦

 私の手元に2017年1月5日付けで作成され、水産庁内で決裁、供覧に付された資源管理部長名の通知文書があります。件名は「太平洋クロマグロに係る資源管理の実施について」です。

 定置網など沿岸漁業を受け持つ都道府県の水産主務部長と、日本周辺の沖合で操業する全国まき網漁業協会、全国近海かつお・まぐろ漁協協会、全国かじき流し網漁業者協会の漁業3団体に宛てて発出されました。

 30キログラム未満の小型

もっとみる
まき網への「疑惑の配分」検証怠る審議会~太平洋クロマグロ漁獲枠の配分に監視が必要⑤

まき網への「疑惑の配分」検証怠る審議会~太平洋クロマグロ漁獲枠の配分に監視が必要⑤

増枠分は沿岸漁業への配慮を明記 

 2025年からの太平洋クロマグロ漁獲量の配分のあり方を議論する水産政策審議会資源管理分科会くろまぐろ部会の2回目(通算11回目)の会合が22日開かれ、「(大型魚の)漁獲可能量(WCPFC 北小委員会において合意が得られた増枠相当分の数量(2,807 トン))は、基礎比率によらず、都道府県に配慮して配分する」とする内容を盛り込んだ「くろまぐろの漁獲可能量の配分に

もっとみる
米国の遊漁実績1900トンは国別上限の「枠外」で管理‼️水産庁の怠慢で日本は新枠創設の好機失う?~太平洋クロマグロ漁獲枠の配分に監視が必要④

米国の遊漁実績1900トンは国別上限の「枠外」で管理‼️水産庁の怠慢で日本は新枠創設の好機失う?~太平洋クロマグロ漁獲枠の配分に監視が必要④

 太平洋クロマグロの日本国内への漁獲配分をめぐる注目点の一つとして、「遊漁者に対してどのように漁獲量を配分するか」という問題があります。

 現状は、国が持つ大型魚100トンの枠の一部、40トンを使って国が遊漁者を管理できるか試行している段階です。遊漁者という区分に対する直接の配分はありません。国から施しを受けて成り立っているような状況です。

遊漁500トン枠を要望

 水産庁が決めたルールによ

もっとみる