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2023年1月の記事一覧

TAC対象のクロマグロ管理「投棄・自家消費分も漁獲報告は義務」と水産庁

TAC対象のクロマグロ管理「投棄・自家消費分も漁獲報告は義務」と水産庁

 太平洋クロマグロのように国が漁獲可能量(TAC)を設定している魚種のことを特定水産資源といい、漁業法では漁業者に漁獲報告を義務付けています。水揚げして魚市場で売ったものはもちろん、漁業者が自分で販売したもの、自家消費したものを含めて漁獲報告をしなければならないのです。

 昨年7月、気仙沼市魚市場で計量後に漁獲上限を超えたことがわかって船にクロマグロを持ち帰ったことが水産関係者に目撃された大目流

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計量後、漁獲枠超過分を漁船に返す?クロマグロを船上解体・山分け~気仙沼市魚市場「大目流し網漁船」で発覚 

計量後、漁獲枠超過分を漁船に返す?クロマグロを船上解体・山分け~気仙沼市魚市場「大目流し網漁船」で発覚 

 資源管理の対象として漁獲量が制限されているクロマグロの漁獲量をごまかして消費したり、販売したりする行為が後を絶ちません。大臣許可を持つ大目流し網漁船が水揚げのため寄港した宮城県気仙沼港で未報告のクロマグロを船上でさばいて乗組員が山分けしたことが発覚しました。水産庁も当該漁船の所有会社に事情を聴く準備を進めています。

 この漁船は全長50メートルを超す大型漁船でマグロを獲ることを目的とした操業

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