【渡辺サイド】重症膵炎になった話2

前回、痛みのあまり昏睡状態に陥ったところまで話したが、結局その後私が目覚めたのはそこから10日経った6/13であった。

この間、全く記憶がないのかと言うと実はそうではなく。私は10日間悪夢を見続けていた。
※医者によると集中治療室での昏睡状態では結構ある話らしい

私の場合はひたすら人に殺されそうになったり燃やされそうになったり友人、家族を射殺されそうになったりといった具合であった。

また恐ろしいのが現実と夢の区別がつきにくいところ。
当初目覚めたばかりの私は半狂乱となり夢と現実の区別が一切つかず、担当医にもひどい暴言を吐いた記憶がある(未だに記憶の整理がついていない)

そんなこんなも看護師の方々に必死にケアしていただくも、次の問題に直面する。
昏睡期間が長すぎてまともに自分のからだが動かせない。

全身の痛みは当然続いているし、体力が落ちすぎて寝返りも打てない。腕も20cmほどしかあげられず、足も動かせない。体を起き上がらせることもできない。
全身を管が通っているので生命活動すら管を通すだけで生きていけてしまう。

さらに薬の相性が悪いものがあったらしく両足は紫色になり、両腕も真っ赤。
確かに一命は取り留めた。取り留めたがこれは生きてると言えるのか、という絶望しか心にはなかった。


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