今週のジャンプ__1_

週刊少年ジャンプ2018年45号まとめ

皆さんこんにちは。今週のジャンプ、読みました?

2018年10月6日発売の45号はいつもと違う土曜日発売になっています。台風の影響で紙のジャンプの配送が遅れる所もありそうですね。
こういう時にも安定して最新のジャンプが読めることも電子版の利点だと思います。

今週の表紙巻頭カラーは『Dr. STONE』。物語は千空と司の長きに渡る戦いがクライマックスを迎えようとしています。新しい化学物質が次々に出てくる展開も相変わらずですね。

今週の読者アンケートに投票した作品は
1『呪術廻戦
2『SMART DEBU
3『アクタージュ act-age
です。

特級呪霊・真人との戦いがクライマックスに入った『呪術廻戦』ですが、絶体絶命の七海が自分の過去を回想します。この回想が七海の登場回から今までのセリフなどをことごとく踏まえていますね。真人編は最初からナナミンこと七海編として描かれていた……?というくらい綺麗にまとまっています。脱サラして呪術師になったという異色の経歴や生活感あるセリフの数々によって読者の共感を得ていた彼がさらに魅力的に見えました。今キャラクター人気投票をしたら七海がダントツで1位になるんじゃないでしょうか。

SMART DEBU』は読み切りのギャグ漫画ですが、絵柄も話のまとめ方も頭一つ抜けている印象でした。主人公の出井文太のキャラ作り自体は『坂本ですが?』や『カッコカワイイ宣言!』に出てくるような「浮いた」性格の人物で、新しさはあまりありませんでした。しかしキャラの掘り下げと、少ないページ中での話のまとめ方が本当にしっかりしていました。この作品の話は「デブいじり」という印象が悪くなりがちな題材なのですが、その話の中で主人公が自分のアイデンティティを確立するという流れにすることで爽快な読後感を得ていますね。

アクタージュ act-age』ではついに舞台の公演日がやってきました。自らの演劇人生と向かい合う巌と、彼の覚悟を受けて立った夜凪。二人の正直な心情が交流する話は一本の映画のようです(今は演劇の話ですが)。巌の「ほんとうの幸」を目の当たりにして「死者になる」と言った夜凪の芝居はどのような形で花開くのでしょうか。次回が楽しみです。

アンケートに投票した以外で注目した作品は『HUNTERxHUNTER』です。
戦いを膠着させようというハンター協会員たちの思惑に反して、王位継承戦が想像以上のスピードで犠牲者を出していきます。きつい態度とは裏腹に妹の身を案じ続けた第10王子・カチョウの試みは最悪の形で失敗に終わりました。
私が気になったことは、継承戦に関する念能力の説明がこれまでの『HUNTERxHUNTER』にないスピードで述べられているということです。
この作品は「自分の能力を喋るには相応の理由がある」というバトル漫画の新しいお約束に大きく影響していたのですが、最近の話では能力名からその内容まで矢継ぎ早に説明されていきます。
この展開を見て私は今後の王位継承戦が意外に早く終わりを迎えることになるのではと予想しました。つまり、作者の冨樫先生は継承戦に関して能力を使った駆け引きを一つ一つじっくり描く予定をしていないのではということです。『HUNTERxHUNTER』は今後暗黒大陸を巡る戦いやヒソカと旅団の確執などまだ描かれていない話が山積みになっているので、王位継承戦だけにあまり長い時間はかけられないのではないでしょうか。
特に暗黒大陸に上陸してからの話は本当に描かれるのだろうかというくらい未知のものでしたが、意外に近いうちに見られるかもしれませんね。

以上、週刊少年ジャンプ2018年45号まとめでした。

次の46号は2018年10月15日発売です。次号では『遊☆戯☆王』の高橋和希先生と『トリコ』の島袋光年先生の読み切りが掲載されるということで、とても楽しみです。

それではまた次号でお会いしましょう。